筋線維束
筋肉の気持ちが知りたくて、「さけるチーズ」を割いてみました。
ひたすら15分かかりました。
ピチッと癒着したままではあまりしなりませんが、ほぐれると自由に曲がります。
可動域がこんなに違うなんて、凝り固まった筋肉と動きの良い筋肉はこんな感じなのかしらと思いました。
筋肉には3種類あります。
心臓を動かす「心筋」と、血管や内臓を動かす「平滑筋」は、自分の意志でコントロールできない不随意筋です。
自律神経に支配されます。
そしてもう1種類が「骨格筋」。
主に骨に付いて体を動かす働きを担い、自分の意志で動かすことができる随意筋です。
意識的に鍛えたり動きを良くすることもできる筋肉です。
さけるチーズは骨格筋をイメージしてみました。
極細で長い筋線維(骨格筋の細胞)が集まって束になったものが筋膜で包まれ、その筋線維束がまたいくつか集まって筋膜でラップされ、筋肉を構成しています。
骨格筋は、縮んだり緩んだりすることで骨格を動かし、血流も促してくれます。
血流は、酸素や栄養を細胞に送り届け、老廃物を回収する役割があります。
でも、筋肉の緊張状態が続いて血流が阻害されると、筋肉自体も酸欠・栄養不足で動きが悪く硬くなり、疲労物質も回収されずに神経を刺激し“凝り”に繋がる訳です。
筋線維たちには滑らかにしなやかに動いて欲しいですが、力任せにほぐすのはよろしくありません。
「筋膜リリース」も流行ってグッズもたくさん販売されているようですが、あまり強くやりすぎると筋肉を傷めたり内出血したりする恐れがあります。
さけるチーズをきれいにほぐそうとしてもなかなか厄介で、慌てたり力任せに割くとすぐ千切れてしまいました。
セルフケアならやっぱり、温めたり擦ったり、ゆるゆるとストレッチしたりすることが安全で始めやすいのでは?
人より大きく動けることが目的ではないので、ストレッチはどうぞ無理なさらずに。
参考記事「ファシアゆるめ」https://www.karakoto.com/26218/
暖かくなって、体も動かしやすくなってきました。
私も、今より楽になること、居心地の良い自分でいることを目指して、楽しんで動かしていこうと思います。