豆皿
2018.11.21 10:18
眺めているだけで楽しい豆皿…
コレクションされている方も多いように思います。
豆皿の歴史は
手塩皿にさかのぼります。
中国国内の内乱により
中国が磁器の輸出ができなくなった1650年ごろから
日本の商人が食生活にあった食器を窯元に
直接発注するようになります。
中国の磁器になかったサイズや形、絵柄の指示が
できるようになります。
この頃から日本独自の食器が生まれ
流行し始めました。
その代表が手塩皿や長皿です。
古来、日本人の食事の形式は
膳に飯碗、汁物、主菜を盛る器、
向こう側に副菜を盛る向付を置き
箸の脇に手塩皿を置きました。
ただ、手塩皿が誕生した当時は
これを使うのは上流階級に限られ
手塩皿が庶民に伝わるのは
江戸中期以降になります。
武家社会から町人社会へと時代が変わり
上流階級の暮らしを真似て
磁器を使うようになりました。
時代のながれとともに名称は変化していき
手塩皿は豆皿と呼ばれるようになり
三寸(9cm)までの器を一般に豆皿とよばれるようになりました。
これからも美しい豆皿
可愛い豆皿がご紹介できますように…