最低賃金から考える中小零細企業の時給
どうも、サンエツ電機の高橋です。
本日のテーマは、最低賃金から考える中小零細企業の時給というお話。
前回の記事の続きみたいなとこもあるので、気になったら前記事も読んで頂けるともっと理解が深まるのではないでしょうか。
中小零細企業の年間従業員1人当たりの限界利益、おおよそ1000万円。
これが、中小零細企業の目指す数字になります。
中小零細企業の従業員1人の支払った額の約3倍を会社は稼がないと経営が厳しくなってきます。
年収300万の人がいれば約900万稼がなくてはならず、日本における平均年収422万と考えると…限界利益1000万というのもあながち的外れな数字でないことがわかります。
では、最低賃金+会社が稼ぐ金額(3倍)で考えてみましょう。
神奈川県の現在の最低賃金982円…だったかな?ちょっと細かい数字忘れてしまいましたが…
時給1000円で考えてみましょう。
従業員の時給1000円+会社が稼がなければいけない時給(3倍)=3000円です。
1日8時間で時給3000円×8時間=24000円
週5日稼働とすると、24000円×5日=12万円
年間50週なので、12万円×50週=600万円
従業員が稼ぐ年収200万ですが、会社は600万円稼がないと経営が非常に厳しくなってしまいます。
いまの社会、格差社会と言われていますが…正直、最低賃金の底上げにより中間層の収入の人たちが下層の人たちに飲み込まれようとしています。
つまり格差社会とは下層・中間層・上層の上層だけがどんどん広がっているみたく感じてしまいますが…
実際は、下層が中間層を飲み込もうとしているんです。故に、中間層自体が曖昧になり…
下層(中間層の一部含む)と上層という形になり格差が生まれる。
そんな気がしています。
上層を、年収1000万からと考えた場合・・・
年収1000万 給与所得者約4300万人中の3.9%
年収3000万以上 給与所得者4300万人中0.03%程度しかいません。
下層:最低賃金で働いて年収200万円
中間層:サラリーマン平均年収422万円
この差、約2倍の200万
平均年収の2倍もらっても3.9%に入れない訳です。
最低賃金は、人件費や物価の兼ね合いそれから政府や国の政策などでテコ入れされています。
上層の人たちは、人脈・知識・能力・時間・お金あらゆるものを賢く使い天井知れずな稼ぎを可能にしている人もいます。
経営者って制度的に優遇されておらず、なおかつ年収が中間層の私は目も当てられません(笑)
みなさん格差社会とよく耳にするとは思いますが、この格差社会…
中間層が一番厳しいのかもしれません…
上を見ればキリがない…雲をつかむような世界があり…
自分より下は、自分よりはやいペースで這い上がってきています。
今日は、ちょっと数字ばかりなお話ですが、こういう見方・考え方もあるのかなぁといった感じで読んで頂けたらと思います。