竹田の地で、事業承継を考える
40代の私が竹田で接点が多い年齢層は、やはり同じ40代か30代かです。
竹田の地で商売をしているこの年代のみなさんは、「事業承継」に関して、まさに現在直面しています。
私が引っ越してきてからの5年半で、すでにスムーズに親から子へ継承している会社もあれば、そうでない会社もある。
「事業承継」の勘所について述べた本は、いくつも出ていると思いますが、たまたま手にした本にこんな文言がありました。
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○ 『伝えることから始めよう』(髙田明 著)
“ ~ 何の不安もなく事業を後継者に託すことは不可能だと私は思っています。
不安がなくなるまでバトンタッチを躊躇していては、80歳になってもできません。
でも、考えてみてください。事業継承には不安もあれば、期待もあるでしょう。
若い世代は、どんなことをしてくれるのか、という期待ですよ。
期待が不安を超える。そのときこそ、事業継承のときだと、私は思います。
そして、その後は後継者に任せてしまう。
そのタイミングを適切に判断することが経営者には必要なのではないでしょうか。~ ”
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まず、そもそも後継者には、「期待」もあるだろうという一言。
ここが重要だなあ。。
不安を上回る期待を、いかに後継者候補が先代に見せることができるか?
そのためには、例えば、事業に関する「ここぞ」という議論で、後継者がいかに「持論(自分の意見)」を親世代に伝えることができるか。
そして、それを納得させることができるか。
なかなか身内だと、改まって議論をしたり、自分の考えを伝えたりしないのかもしれません。
ただ、そのように先代と向き合わないと、決して「不安を上回る期待」を伝えることができないように思います。
今、接点のある後継者候補に、親世代と向きあう重要性に気づいてもらいながら、引き続きサポートしていければと考えます。