こどもにプログラミングを学ばせる5つの理由(その4)
画像のグラフはTechAcademyマガジンが調べた、子どもがいる保護者へのアンケート結果です。
①小学校でのプログラミング教育の必修化に賛成ですか?反対ですか?
賛成 81.5%
反対 18.5%
②プログラミングをいつ頃から勉強したかったと思いますか?
小学校入学前 6.6%
小学生 38.4%
中学生 31.1%
高校生 14.6%
大学・短大 6.0%
社会人 3.3%
プログラミングに対する保護者の方の関心は高く、小学生または中学生から
学ぶのが良いという意見が多数を占めています。
そして、今回は子どもにプログラミングを学ばせるべき5つの理由の4つめ
理由4・・・「論理的思考力」養える
社会人にとって必須のビジネス基礎力の一つである論理的思考力(ロジカルシンキング)は、一般的には、頭の中で考えていることを紙に書いたり、相手の立場になって物事を考えることによって鍛えられると言われています。
論理的思考力とは「物事を筋道立ててきちんと考える力」です。この力はプログラミングを
学習することで必然的に身に付きます。
プログラミングは、実作業において「小さい命令をいくつも組み合わせ、全体で何らかの目的を達成する作業」です。そのため、プログラミングの学習を進めていくと必然的に、論理を組み立てることが、トレーニングされ、そして論理的思考力の向上につながります。
例えば、紙の上に円を描いてほしい場合を想像してください。
隣に座っている友人にこれを依頼する場合は、紙とペンを渡して「その用紙の上に円を描いてよ」
と言えば課題は解決します。
一方、コンピュータに依頼する場合はそうはいきません。人に依頼するときよりもさらに詳細に依頼内容を伝えていく必要があります。
どの位置に? サイズは? 形は? 色は? 何個? といったように小さい命令を細かく出していくことが必要になります。
コンピュータを使って自身の頭にあるイメージを具体化するには「どのように指示を出すのか」「どのように表現すればよいのか」を考えながらアイデアをカタチにしていくことが求められます。
そのため、プログラミングを学習する過程で論理的思考力や表現力が高まります。
そして、プログラミング教育は「9歳の壁」に対して役立つのではないかと議論されています。
「9歳の壁」とは、その名のとおり、9歳児、10歳児が直面する学業上の壁のことです。
日本の義務教育では、小学校低学年までは「具体的に目で見て確認したり、理解できる学習」が中心です。
しかし、小学校3年生、4年生になると、例えば算数であれば「割り算」や「分数」「小数点以下の計算」といった、「九九を応用して論理的に考えること」が求められる計算が出てきます。
その結果、3、4年生を境目に学習につまずく子どもが増えてきます。これが9歳の壁です。
この壁に対して、ゲーム感覚で学ぶことができ、かつ論理的思考力を養えるプログラミング教育が役立つと期待されています。