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和菓子は日本のお菓子だ!

2024.04.12 03:00

 もちろん和菓子は日本のお菓子ですけど、それが何か?とツッコまないでくださいね笑。


 広島を訪れ、地元の人に愛される銘菓に出会い、改めてそれを思ったのですよ。和菓子は、その国の歴史を代弁していると書いたら言いすぎでしょうか。(書く?言う?)


 今回ご紹介するのは広島、亀屋製の「川通り餅」。広島といえば「もみじ饅頭」とすぐに口に出るほどに、もみじ関連のお菓子が多く、さまざまなものが作られていてつい買ってしまいます。でも「川通り餅」はもっと素朴な見た目。でも開けてみたら非常にかっこいいお菓子だったのですよ。

 それもそのはず、このお菓子は歴史の勉強で必ず出てくる毛利氏にちなんだものとして、丁寧に考案されたものでした。


 中に入っていた説明書きによると、毛利氏が戦いの途中で川を渡ろうとしていたときに鐙(あぶみ)に小石が引っかかったそうです。そのまま進み勝利したことからこの小石を神の助けのしるしとし、持ち帰り宮崎八幡宮に奉納したとのこと。


 そして毛利元就の孫にあたる輝元が広島城に移ったことをきっかけに、餅を小石に見立てて食べる風習が広島に広がり、そこからこのお菓子が作られたそうです。


 小石を神の助けのしるしとし、奉納することが日本的。またこのお菓子によって広島城が毛利氏築城のものと知りました。和菓子を買うとついでにそんな学びにも広がります。


 肝心のお菓子については、醤油の香りがほんのりして、質のいいくるみがたくさん入っている、もちもちしたお菓子です。楊枝にちょうどいい大きさで刺されていて手が込んでいるんですよ。ひとつひとつ紙の袋に入っていますがビニールはなし!エコですね。

 そのままお客様にも出せるビジュアルのよさに加え、手にするお客様も服やテーブルを汚す気遣いなくひとくちで食べられる大きさ。これはいいですね。味は甘さがちょうどいいのか、つい二つ、三つ、四つと手が伸びます。きなこの質もいいんでしょうね。人気があるのがよくわかりましたよ。



 最近は観光客を意識してか包装に工夫を凝らしたものが多いですが、こんな日本的なデザインながら味も高品質なものに出会うと日本人としては誇らしくなりますね。見た目と味、そして日持ち等よく考えられているという点でも日本的かなと思ったり。

 あんこから和菓子、そして日本の歴史へと、あんこ一つにこだわるだけでいろいろなことが気になります。楽しいなあと改めて思う「あんこ広め隊」の一員でした!