「みかじめ料を払うのは、尊厳を忘れた市民である。」

この言葉には重みがありますね。果たして自分にできるか？と言われたら、、、、できないかもしれません。というか、できませんでした。

シチリアに行きたーーい！という無邪気な気持ちで読み始めた『シチリアの奇跡 〜 マフィアからエシカルへ』でしたが、ほぼほぼマフィアと市民の戦いの話で、帯に「本当のSDGsは、命がけ。」と書かれているように、心ある市民が何百人もマフィアに殺されながらも、自分たちの手で良い世界を作ろうとしてきた歴史を知ることができました。

しかも、それは決して大昔の話ではなく、ここ数十年の話！

転機とも言うべき年は僕が社会人になった1992年のことで、その年にマフィア大裁判を実現した2人の判事が追い付いで爆殺されたことだそうです。

それが国中に激しい怒りと動揺を引き起こし、それがイタリアの歴史を変えることになったと・・

そして、ある若者たちが反マフィア活動の一環として、エシカルな消費を促す活動を始めたことが徐々に広がっていった話は、自分たちの世界は自分たちで作ろうとする想いを感じることができ、めちゃくちゃ感銘を受けました。

みかじめ料とは違うところもあるかもしれませんが、僕自身、過去に思い当たることはあります。従来の風習に従った自分がいました。

それを考えると、社会を変えると言うのは、言うは易く行うは難しだと思いますし、今の自分だったらどうだろう？と考えても、あまり自信はありません。そういう意味でも考えさせられる本でした。

ところで、イタリアでデジタル・ノマド・ビザというのが始まりましたね。
Italy has launched its digital nomad visa: Here’s who is eligible and how to apply

イタリアに滞在しながら仕事したい！