VIAイタリアンワイン・アンバサダー① 概要
イタリアワイン好きの間で人気が高まっているVinitaly International Academy(以下VIA)が主催する「イタリアンワイン・マエストロ」、そしてその上位資格の「イタリアンワイン・アンバサダー」。
先日、「イタリアンワイン・アンバサダー」に合格しました。わたしが受験したときは、ほとんど情報がなく、難易度もわからず申し込み、途中で後悔したこともありました…(笑)。これから受ける方の役に立てば、と今回の試験についてメモを残しておきます(2024年4月での情報になりますので、ご了承ください)
なぜ受験しようと思ったのか
この試験に合格したからといって、一朝一夕でイタリアワインのスペシャリストになれるわけではないと自覚しています。しかしながら、受講生に質の高いレッスンをお届けしたいという思い、また日頃からイタリアワインを扱ういくつかのインポーターさまのお手伝いしていることから学びを深めたいと思いました。
受験するためには
VIAのインスタグラムをフォローしていると「申し込みスタートしたよ!」と情報を受けることができます。日本からの場合は、イタリアのヴェローナ(4月)、香港(11月)に受験する人が多いようです。
だれでも申し込むことができますが、CV(いわゆる履歴書)を提出し、プログラムへの参加の可否が先方で判断されます。(香港の場合は、受験したことがないのでCVを提出するのかどうかはわかりません…ごめんなさい)。ヴェローナの場合は、旅費と宿泊費をVIAが負担してくれますが、それとは別に4日間の研修プログラム参加と受験のために、日本円で約20万円払います。
どんな人が参加しているのか
もしかすると、申請が通らなかった人もいるのかもしれません(そのあたりは、私もわかりません)。ただ、2024年度の本プログラムに参加していた人は、WSETLevel4保有者、(このの資格を持っていなくても)ワイン業界関係者というところでした。「小論文はWSETのLevel3と同程度である」とVIAがシラバスに明記していることを思うと、あらかじめ日本でLevel3は合格しておきたい(もしくはそれと同レベルの知識をもっておきたい)ところです。授業と試験はすべて英語で行われます。
↑受験生のアルバム。ヴェローナには世界中から受験生が集まります。
試験でのタスク
試験に合格するためには4つのタスクをこなす必要があります。
・ビデオ制作(5分) 配点10% ※事前か滞在中につくる
・テイスティング(30分) 配点20% 2本
・小論文(30分) 配点20% 2問
・選択式(90分) 配点50% 100問
学習サイトで見られるもの
受験が認められたら、学習サイトを見ることができるようになります。主要なコンテンツをご紹介します。
① シラバス(WSETでいうところの「設計書」)
② ビデオ44本 ※今後も増える可能性あり
③ テイスティングのフォーマット
④ サンプル問題
必要図書
① Italian Wine Unpglugd (必須、テキストに該当)
② Sangiovese and Lambrusco (参考図書、念のために購入することをオススメします)
難易度
「マエストロ」がレベル1ならば、この「アンバサダー」はレベル10まで一気に難化するイメージです。理由は短い準備期間の中でたくさんのタスクをこなし、選択式試験もかなり細かいところまで突っ込まれるからです。
ここのところの合格率は30%前後だそうで、「マスター・オブ・ワイン(以下MW)も2人落ちたことがある」と講師から聞かされました。
次回は、一番難しいと言われている【選択式試験】についてご紹介します。
記事はこちら⇒選択試験の勉強法