こどもが腕をだらんとして動かさないときはすぐに連絡して
2024.04.12 09:49
こども(特に小学校に上がる前まで)が腕をだらんと垂らして動かさない、そんな経験はありませんか?
腕が腫れているわけでもない、でも動かさないし触ろうとすると嫌がる。
そんなときにまず疑うのは『肘内障』です。
肘内障とは、6歳くらいまでの小児によく起こる疾患で、肘付近の関節が脱臼しかけた状態(亜脱臼)になるものです。
肘内障になるきっかけとして、親に手を引っ張られて肘内障になるというのが一番多い(少なくとも私の経験上は)ですが、中には寝返りをしたときに腕を身体の下に巻き込んで肘内障になるというケースもあります。
私の経験上で珍しかったケースとして、買い物中に人形(中に砂状の物が入っていてお尻が重たい人形)を持って元気よく腕を振っていたときに遠心力で肘内障になったケースが1例ありました。
さすがにこれはレアケースなのでなかなか出会うことのない負傷理由ですが、親に手を引っ張られることで肘内障になるケースが多いので、子供の腕を強く引っ張らないように気をつけてください。
もしお子さんが腕をだらんと垂らして動かさなくなった場合は、当院でも処置ができるのでご相談ください。