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【OMM エンタメ】大塚和成(おおつか かずまさ)のOMM エンタメ ニュース

宮野真守、「プリキュア」シリーズ初参戦への想いを吐露「感謝の気持ちでいっぱい」《公式》

2018.11.21 08:00


大塚和成です!!


 デビュー

宮野真守、「プリキュア」シリーズ初参戦への想いを吐露「感謝の気持ちでいっぱい」

ゲスト声優として「ミデン」の声を担当した宮野真守 撮影/宮坂浩見(C)Deview

 15周年記念イヤーを迎えた人気アニメ「プリキュア」シリーズの最新劇場版『映画HUGっと!プリキュア○ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(「○」=ハートマーク)が大ヒット公開中。55人もの歴代プリキュアが登場し、「アニメに登場する最も多いマジカル戦士の数」としてギネス世界記録(R)にも正式に認定された本作で、ゲスト声優として「ミデン」の声を担当している宮野真守にインタビュー。「プリキュア」シリーズ初参戦への想い、ミデンのキャラクター作りについて、さらには声優という仕事の魅力・楽しさを語ってもらった。

【写真】宮野真守 撮り下ろし別カット

【ゲスト声優・ミデン役/宮野真守インタビュー】

◆「プリキュアの15周年という、大事なタイミングでゲスト声優として呼んでいただけて、とても光栄ですし感謝の気持ちでいっぱい」

――プリキュア15周年記念作である本作へのご出演が決まった際の率直な感想をお聞かせください。

【宮野真守】「すごく嬉しかったです。初代の「ふたりはプリキュア」は当時観ていましたし、僕自身、声優業も始めていたので、声優仲間がシリーズに出演したりすると羨ましく思ったりもして。“いつか出られたらいいな”と思っていた作品でもあったんです。そのプリキュアの15周年という、すごく大事なタイミングでゲスト声優として呼んでいただけて、とても光栄ですし、感謝の気持ちでいっぱいです」

――15年という長い時間を愛されているプリキュアという作品についてどのような印象がありますか?

【宮野真守】「今回の映画の舞台挨拶で、初代のお二人(キュアブラック役・本名陽子、キュアホワイト役・ゆかな)のお話を聞かせていただきました。15年前の放送当時、プリキュアは、可愛い女の子たちがかなりの肉弾戦で戦っていくということだったりが、すごくセンセーショナルな作品で、今までにないことにチャレンジしていくという想いの溢れた作品だったのだと。だからこそ、僕も気になって観ていたし。そういうところに大人たちの“何か新たなものを”という気概が溢れていたんだろうと思います。最初は、“(作品が)続くかはわからないけれど、とにかく頑張る”という気持ちだったそうで、恐れることなく踏み込んだからこそすごく面白いものが誕生して、結果みんなに愛されていった。新しいことにおける周りの色々な雑音とかを振り切って、自分たちの信じたものをやることがどれだけ大事かということを、ちゃんと示したからこその15年なんじゃないかなと思わせて頂いた、そんなお二人の言葉でした。そして、ただ続けるだけではなく、きちんと時代の流れに沿って、色んなテーマを持って、それぞれのシリーズを作って来ているんだなっていうのもわかる。今回の「HUGっと!プリキュア」は育児がテーマですし、世の中の流れも取り入れ、時代に沿った想いを込めているんだなと。それがすごいことだなと思いますし、携われて本当に嬉しいです」

――本作では敵であるミデンを演じておられます。どういったところを意識してミデンというキャラクターをご自身の中で構築していかれたのでしょうか。

【宮野真守】「この15年があるからこそ、当時観ていた子供も大人になって触れる映画にもなると思うんです。なので、子供が観ても大人が観ても心に響くストーリー、エンターテイメントをこの映画は目指している気がしていて。その中でのテーマをミデンが担っているのかなとも思いました。ファンタジーではあるんですけど、ミデンは自分にはないものを、他者を傷つけて得ようとする。でもそれは決して悪意ではなく、寂しさからなんですけど……。かといって、手段を間違えてはいけないし、人と接する、相対するときの方法というのは、傷つけるのでも強引に奪うのでもなく、もしかしたらそれこそ“HUG”することだけで良かったのかもしれない……という、「HUGっと!プリキュア」の持つテーマと、今の世の中のコミュニケーションにおいての難しさだったりというところにも通ずるのかなと思いました。その中でミデンというキャラクターを演じる上で大事にしたのは、感情の部分。なんで辛いのか、なんで苦しいのか、なんでプリキュアの記憶が欲しいのか……というところをすごく膨らませて大事にして、その感情に向き合って臨みました。だから、ともすると、観た子供たちにとっては怖いオバケのような存在だったり、プリキュアたちに酷いことをする嫌なやつに見えるかもしれないんですけど、そこに僕が本気で臨むことに意味があると思ったんです。“ミデンはなぜそうなったのか?”という、そのミデンの感情の流れに対して真摯に向かいましたね」

――アフレコのディレクションなどで印象に残っていることなどはありますか?

【宮野真守】「15周年の記念作ということもあって、お祭り感は非常に大事なところだと思うんです。その中でミデンはすごいパワーワードを持っていて、“全プリキュアの技を使える”という(笑)。そこのエンタメ感はミデンにとっても大事で。なので、原作のシリーズの言い回しについては、事前に資料を頂いたり、現場でも『こういう風に言っています』というのを実際に映像で見せて頂いたり。そこでなるべく言い回しやニュアンスをすり合わせながら演じました。ただ、僕は女の子の声を出せるわけではないので(笑)、ミデンが楽しんでいつという感じが表れればいいなと」

――「Deview/デビュー」は、芸能界を目指す人たちが読んでいる媒体なんですが、声優志望の読者も年々増えてきています。宮野さんが思う“声優という職業の魅力”を教えていただけますか。

【宮野真守】「僕は単純にお芝居が好きで、お芝居が出来る環境にいられることが何よりも幸せです。その中で声優をやらせて頂いているときは、より、自分の身体で出来ない何かを表現できるというか。自分の見た目では限界があるので、何者にでもなれるということが僕が一番刺激を受けるところでもあります。今までも色んな役をやらせて頂いていますし、そのたびに全然違うキャラクターで、違う想いを持っていて。(色んな表現が出来る)可能性が広いんだなって思いますし、自分の声でどれだけの人物・キャラクターになっていけるのかというのが僕自身これからも楽しみなことです」

――宮野さんが声優のお仕事をされる上で、常に心がけていることとは?

【宮野真守】「さっきミデンのキャラクター作りのときに言ったようなことが僕の中で一番大事なことなんです。“その人物・キャラクターがどう生きてきたか”とか、“今どういう風な思いを抱いているのか?”、そこに至るには過去こんなことがあって、こういう生い立ちだからっていうことが多分に影響していて。この作品でもテーマになっている記憶とか思い出っていうのは、人格を形成する上で非常に大事なものなんですよね。なので、そこを一番大事にしています。だから、今回のプリキュアのテーマにはグッとくるものがありました」

――夢を叶えるために今、努力をしている読者へ。夢を叶えるために必要不可欠だと思っていらっしゃることを教えてください。

【宮野真守】「“好きこそものの上手なれ”という言葉が一番しっくり来るのかな。諦めないことが大事とかは、その人の立場になってみないとどれだけ辛いとかどれだけ苦しいかはわからないので。僕なんかが偉そうなことは言えないんですけど、自分が今やっていることをどれだけ好きになれるか、というのが一番のポイントかなとも思います。僕も好きなことをやっていても、やっぱり辛かったり苦しんだり上手くいかないこともたくさんあるし、諦めたものだってあるし、諦めないで頑張っていることもある。でもその中心に“好き”っていう想いがないと、その判断すらできなくなってしまうんじゃないかとも思うので。自分が今、立ち向かっていることに対してどれだけ好きでいるかじゃないかと思います」

 『映画HUGっと!プリキュア○ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』は、全国ロードショー中。なお、宮野真守のインタビュー全文は、オーディションサイト『Deview/デビュー』にて掲載中(下記URL参照)。

【宮野真守インタビュー全文】

https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=714

【宮野真守プロフィール】

みやの・まもる●1983年6月8日生まれ、埼玉県出身。劇団ひまわり所属。2001年に海外ドラマ『私はケイトリン』の吹替で声優デビュー。主な作品は、テレビアニメ『桜蘭高校ホスト部』須王環役、『DEATH NOTE』夜神月役、『機動戦士ガンダム00』刹那・F・セイエイ役、『東京喰種 トーキョーグール』月山習役、『亜人』永井圭役、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』ニュート・スキャマンダー役(吹替)、アニメーション映画『GODZILLA』シリーズ ハルオ・サカキ役など。また、近年では、ミュージカル『王家の紋章』イズミル役や、劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月≪下弦の月≫主演・捨之介役など、俳優としても活躍するほか、2008年にはシングル『Discovery』でアーティストデビューを果たし、活動の幅を広げている。現在、「宮野真守ファースト写真集 Player」発売中。