言葉と技術
とても面白い話を聞いたので、それを参考にして書いてみたいと思います。
実はサッカーの話しです。でも私はサッカーを見ません。ほとんどの選手の名前も知りません。
しかし、日本のサッカー選手が最近、凄く世界でも活躍するようになったのを、なんとなくニュースやネットの記事で流れているのを見て知っていました。
それぐらいの関心しかない私ですが、なぜ日本のサッカー選手が、そこまで技術が上がり世界で活躍できるようになったのかというのは疑問にも思っていました。
野球選手がメジャーリーグで活躍できるようになるより早くに世界で活躍する人が多くなったような気がしていたので、それはなぜかなって思っていた訳です。
このことを、全く違う側面から考えた人がいたようです。
ズバリ、一般の日本人が、サッカーについて多くのことを話すようになったからだと言っているそうです。なるほどなと思いました。
技術の進歩や環境の変化等も、もちろんあると思いますが、日本人全体がサッカーに興味を示し、多くの言葉を使うようになった瞬間から選手たちの技術力も上がってきたと言っているようです。
それに対してテレビの解説の仕方も変わったそうです。(見ないので全くわかりませんが・・・)
そして外国に行った選手が、その国の言葉で一生懸命、技術的なことも含めてカタコトの言葉ででも話すようになったそうです。
日本では野球よりメジャーになった歴史が浅いサッカーなのに、野球選手が大リーグに行って活躍するより、多くの選手が海外で活躍しているように感じます。
何人とかの数字で知っている訳ではないので、あくまでも個人的な感想ですよ。(^^;
まぁサッカーの方が世界的に見て受け皿も多いからかもわかりません。
海外で活躍しているサッカー選手は、つたないイタリア語やロシア語を使ってでも試合後のインタビューでは、選手としての立場や試合後の感想や具体的な内容を、その国の言葉で話しするようになったそうです。
多くの言葉を話しすることは、実際の実力もつくのかなとも考えると納得できます。
なるほどなぁ~と思いました。
サッカーのことは全くわかりませんが、どんなことでも、それは言えているのではないかと思います。
3年間、このブログを書いてきて思うことは、ブログを書くために色んなことをヒントにしようとし、それをできるだけ一般の人にもわかるような内容で書こうと努力してきました。
それが良いとか悪いとかではなく、そうすることで一番利益があったのは自分自身です。
自分で考えたことであっても、文章にしてみると、その考えが、ただ分かっているつもりになっていただけだったというのが、多々あったからです。
文章がまとまっていないということは、自分の理解力がそれに追いついていないということです。
そこで考えをまとめ、読み返して、構成をします。
難しい言葉を連発して、わかったようなことを書くのなら、専門書を読み漁って、その言葉を引用すれば、ものすごく立派な文章はかけます。
しかし、知識ではなく、あくまでも日常的なことを自分自身の言葉で書く。
というのを最重要と考えて書いてきました。
そう簡単にはいきませんわ~。(-_^:) ギクッ
自分自身の経験を踏まえてしか文章を書かないということを決めてみると、如何に大変なことなのかがわかります。
そして、それをできるだけ一般の人にもわかるように書こうと思うと、そんなに簡単に書けるものではないということを思い知らされます。
毎日書き続けているので、自分の考えていることが、少しずつ具体的にわかるようになってきました。
私が、わかったようなことを書いているように思っていらっしゃる方もおられるかも分かりませんが、自分自身が書いてみて全くわかっていなかったんだと反省することも多く、大きな学びになっています。
そのことを思い知らされて、反省する毎日です。
またこの4年間は、一般の講習会を年六回づつやってきましたので、できるだけ多くの言葉をつなげていくようにしてきました。
サッカーも同じだと思うのです。きっとサッカーについて話しをする場合、今までにも多くのことが語られ、技術的なことも語り尽くされているはずです。その奥に何か語り尽くせないものがあり、そこを追求しようとして語っている人が増えたことで、多くの学びがあり、それがフィードバックされ、選手層をあつくしているのではないかとも考えられます。
語り尽くせないなにかが大事なんだと思います。
そういう人々の思いが選手を強くした。それに比例して技術あがったという説明をされるともの凄く納得するし、今の自分にもあてはまると思っています。
3年前の記事を読み返してみると、この時はこんなふうに考えていたんだということがよくわかります。その時点ではわかったと思って書いていることでも、語り尽くせてないものが一杯あることに気づきます。
それを書こうとしているのですが、なかなか言葉がでてこない。そこで苦しんでいると、何か新しいものが見えてくる。そんなもんなんだな~って思うと面白いですね。
毎日続けること、下手でも、まとまっていなくても、何がなんでも続けることで、なんとかなる。
それしかないのかな~って思います。
それが技術を進歩させる大きな一歩になるのではないかと思っています。
この話しを聞いて、そんなことを感じました。
医療もメジャーなものばかりを話しするのではなく、様々な感想を含んだ話合いを多くの人が語り合った方が発展すると思っています。もの凄く素朴な疑問が大事です。
つまり、一般の人の素朴な意見が一番大事だということです。
私の考えていることは全くメジャーなことではありませんが、考えている人がいない訳でもありません。もっともっと深い議論をできる場があるといいなと思っています。
それが専門家の勉強会になってくればいいなと思っています。