VIAイタリアンワイン・アンバサダー② 選択式試験
この試験で一番ウェイトが大きく、難しいとされている選択式の勉強法について下記に記します。ただし勉強法は「100人いたら100通りある」がわたしの考えです。下記に残すメモも参考程度に読んでください。
選択式の勉強法
私たちの場合は、プログラムへの参加と受験が認められてから、試験まで2カ月半しかありませんでした。大人なら、仕事や社会的なつながりもあるので、実際は2カ月半も時間はないかもしれません。この時間を無駄にせず、いかに上手に使えるかが、合格のキーを握ると思います。
※写真出典:Vinitaly International Academyインスタグラム
① シラバスの熟読
まず、シラバスをじっくり読むことが第一歩です。このシラバスは、プラモデルでいうところの設計書に該当します。設計書を読まないで、プラモデルをつくることはできますが、読んだ方がより正確に早くつくることができます。この設計書に、テスト範囲、配点、テストで求められることが全て書いてあります。「急がば回れ」で先に目を通すことをオススメします。
② 動画視聴は必須
動画は必ず最低1回は視聴しましょう。とはいっても44本、平均90分の長さです(単純計算すると3960分)。わたしはノンネイティブのため、2倍速で見ることもできず、全部見るのに1か月かかりました。選択肢試験のなかには、この動画の中で取り上げられたことからも出題されました。VIAが大切と考えているポイントもわかるので、シラバスを読んだらすぐに視聴したいところです。
③ テキストは何度も読む
最後にテキスト「Italian Wine Unplugged」は、できる限り何度も読んでください。シラバスで「試験範囲」と指定された品種はもちろん、前半部分にある、歴史やDNAの話のところもです。この前半を読む時間がないという方は、せめて図表やファミリ・ツリーはしっかり暗記しておきましょう。
※写真出典:Vinitaly International Academyインスタグラム 動画では、サラさん(左)とヘンリーが講師を務めてくれる
選択試験の勉強で気を付けたこと
点数が取れる=アウトプットできる(記憶できている)、ということです。そのため、選択式試験では暗記がメインになります。ただし、難しいのは過去問が発表されていないため、暗記の“あたり”をつけることです。
そこで、オススメしたいのがサンプル問題の研究と分析です。どんな試験でも必ず出題者の傾向やクセがあるはずです。そこから暗記ポイントを探ること。出題者の視点になることも大切です。
サンプル問題を吟味することで、たとえば、動画はただ流し見するのではなく、注意深く視聴することができます。わたしの場合は、動画を何度も見るのは時間的に不可能と諦め、動画1枚1枚スライドをスクショし、重要そうなところを暗記しました。
↑↑動画のスライドを全部印刷してみたら、これくらいの量になりました。
試験に出やすそうなところを予想しよう
たとえば、選択試験にしやすいと個人的に予測したのは、下記のような箇所です。
・名詞の並んでいるところ
(UGA、MGA、ブレンドに使える品種、
いわゆるグランクリュ、土壌の名前、
街の名前、シノニム…などなど)
・箇条書きのところ
・赤文字で強調されている箇所
動画を見終わったら、これらの箇所をガシガシ頭に入れていきました。
その他、講師が選択試験のために「こんなことを覚えたらいいよ」とアドバスしてくれる動画が1本含まれています。その講師が指摘したことを気を付けて暗記しました。
セミナーは居眠りしている場合ではない!?
選択試験は、動画、テキストのみならず、現地セミナーで話されたことからも出題されたよ、と1年前に合格した知人から教えてもらいました(もちろん、この3つに該当せず「どこに書いてあったんだろう」という問題もありましたが…)。
現地では「ひと言も聞き逃さない」という気持ちで、常に最前列で全身全霊で受講しました。時差ボケもあったはずなのに、不思議と眠くなりませんでした。
※極度の寒がり屋なので、冷えて集中力が切れないように、暖かくして聞いていました。
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