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【OMM特集】大塚和成(おおつか かずまさ)の気になるヘルスケアの話

エナジードリンク摂取に関する新勧告|【OMM特集】大塚和成(おおつか かずまさ)の気になるヘルスケアの話

2018.11.21 11:15

【この記事の紹介について】

大塚和成です。本日紹介する気になるヘルスケアの話は『エナジードリンク摂取に関する新勧告』です。

エナジードリンク摂取に関する新勧告|【OMM特集】大塚和成(おおつか かずまさ)の気になるヘルスケアの話


エナジードリンクの潜在的危険性に関する、有用なガイダンスと警告が米国スポーツ医学会より示された。特に未成年のような高リスク集団を主な対象としている。テキサス大学ヒューストン健康科学センターの心臓専門医らが中心となって作成したという。

「エナジードリンクはとても普及しており、その摂取についての懸念が社会のあらゆる階層から起こっています。そのため、私たちはこの勧告を発表したのです」と著者のひとり、ヒギンズ医師は話す。

「過剰なレベルのカフェインがエナジードリンクにみられ、心血管、神経、胃腸、腎臓、内分泌システム、ならびに精神症状への副作用のおそれがあることが、先行研究のレビューから明らかになりました。子どもや若者の心血管やその他健康状態を守るために、より多くのニーズがあります」

エナジードリンクは高濃度のカフェインを含む飲料で、多くの場合、大量のビタミン・ミネラル・アミノ酸・ハーブのミックスを含有している。世界最大のスポーツ医学・運動科学系組織である米国スポーツ医学会(ACMS)は、エナジードリンクの急激で過剰な摂取に伴うリスクについて、消費者の理解に役立つ新しい勧告を発表した。

「問題なく適度に使えば、エナジードリンクは短期的には機能を強化する効果があるかもしれません。しかしながら飲用する人は通常、長期的作用のおそれのある多くの潜在的副作用を知りません。そしてそのうちいくつかは、極めて深刻なものです」などとヒギンズ医師。

ACMSの主要な勧告は、大まかに4つに分けられている。

●子どもを危険から守る

 青少年は体が小さいほか、相対的にカフェインに慣れておらず、カフェインの量もさることながら、濃度が高く頻繁な摂取パターンがあるため、特にエナジードリンクの副作用のリスクが高い。

エナジードリンクは子ども向けでないというメッセージが強くそして広く普及される必要がある。

●リスクの高い群、特に子どもへのマーケティング

 マーケティングにおいては、影響を受けやすい集団にアピールしてはならない。現在、エナジードリンクのメーカーはウェブサイト、ソーシャルメディア、テレビにおいて宣伝を行っているが、それらは青少年にアピールするものだ。青少年が関係しているスポーツ等のイベントで、彼らを対象としたマーケティングは許されるべきでない。

●激しい運動の前・最中・後にはエナジードリンクを飲まない

 健康やフィットネスレベルに関係なく、安全性と有効性のデータが

できるまで、エナジードリンクは運動前後とその最中には飲まない。運動の前か後、またはその両方でエナジードリンクを飲んだ人の死亡例が複数ある。

●さらなる教育とデータが必要

 エナジードリンクの潜在的副作用と安全な飲用法について強調した認識と教育資源への投資が必要。エナジードリンクについての教育は、栄養・保健・健康に関する学校ベースのカリキュラムにおいても優先されるべき。

また、青少年だけでなく、他にも影響を受けやすい人(妊婦や授乳婦)、そして心血管に問題のある人や何らかの病気にかかっている人もエナジードリンクを摂取すべきでないとしている。

さらに運動後の水分補給に用いたり、アルコールと混ぜるべきではなく、ラベルに「高濃度カフェイン」、「アルコールと混ぜない」などと記載すべきであるとも書かれている。


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