ZIPANG-8 TOKIO 2020 「物質文明」から「心の文明」へ 2−4 ~平和と幸せは 心のトキメキにある ~ 【寄稿文】一舟・光秀
令和6年1月1日午後4時10分頃発生した、能登半島地震で被害を受けた
皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。(編集局)
「こころの文明への導入」2
心の時代の、心の文明の幕開けの必須条件は、前回述べた宗教の習合、その意図はいかな
宗教にもあると思う、人の心の基本に有る「良心」「慈しみ」の共有である。
従来の宗教や習慣は今までのそのままで良い。今回は以前の画像をも挿絵に。
全ての宗教の習合の基本理念
それは
1 弱きものを助けよ
2 人を殺すな
3 自然を破壊するな
「天空・海・大地」に 、人にも生きものにも自然にも慈しみの心をである。これだけで聖なる自然界の掟、食物連鎖に優先する、人の世界では「人を殺すな、自然を破壊するな」に尽きる
春は人に自然界全てに生のトキメキをくれる
毎年春一番に奥三河のミツマタの薄黄色の群落を見る
人類の心のトキメキは 心の文明への叫び
トキメキは大きな希望と失望におわることも
平和と幸せの源は激動の世界の何処にもある
人の五感の原始のスーパー能力を取り戻そう
トキメキは心身全部で無意識に感じ取るもの
見て触れて聴いてそれと同時に香り味覚まで
人は19歳頃からトキメキ心が縮小すると言う
トキメキ感の薄らぎは後期高齢の筆者も思う
だから昨日のことや前のことが思い出せない
でもトキメキ心はまだまだあると思っている
色と形と空間の環境デザイナーの使命だから
ここも見事な桜並木と山と田園の平和な調和と幸せ感がある
デザインとは幸せ空間力学
それ以前に人はモノと環境と空間から物理的に有る見えない空間力学のようなものを感じ取る。
デザインで言うものの形と色は、個の心理の好き嫌いを超えて受け取る判断、状況による目的、社会、公共性とで良い悪いを判断をする事が基本である。それが正しいデザインである。
筆者はそれを環境を正しく認識する「空間力学」と考えている。
アップルのジョブズ氏が明治の浮世絵と、信楽の丸い壺に出会い魅せられ触れて、新たな現代工業製品のデザインに、形に人間の感性を必要と知り、マックのデザインにたどり着いたと言う。それは大きな影響をもたらした。経済や産業も歴史も文化も、自然環境と平和を愛する人の心の調和は穏やかなトキメキの美を創る。
明智光秀は万葉の歌人柿本人麿を尊敬し神社を創り、戦を和平で幸せと、麒麟が来るを信じ、連歌の上達を願い、手植えの楓は朽ちても今も毎年紅葉は紅い。
生きているだけで丸儲け
と生きる人は幸せである。
全ての生きる行為は、ひとりでに周りの物事と交感している。
受け身だけではなくこちらからもパワーを発信し、そして周辺と自然とに交感する、
良い「スロッシング」が平和を呼ぶだろう。これはあらゆる生き物に共通する自然力である。草原の種々も森の木々も互いに交信し助け合っていると言う。
筆者近隣の神社の大楠は平和なムードを周囲につくる。
山へ自然に入る時、ふと心で あるいは足を止め 手を合わせ、無言で「入ります、よろしくお願いします」と環太平洋の古代人は。山菜を獲物を海や野の恵みを頂きますと挨拶をする習慣は今もある。
筆者は常に寺社の境内やの目につく大樹に手を当て何やら願う癖がある。すると別の木からも呼ばれたような気がし、そちらへ歩み寄り手を伸ばし、有り難うと何やら念じる。木から何か穏やかな心を頂ける。
数量でなく心の評価の時代へ
現代の諸悪、必要悪の根源は、人の心が、自然の摂理から外れた思い上がりにある。
古の英雄が多くのいのち奪った時代はとっくに終わっていることに気付くことも心の文明には必須である。またさまざまな偉大な宗教家の思いを存在を図る基準を数量化する手段が見出せずにいることも争いの大きな問題である。
ピラミッドや万里の長城、原水爆の威力や、その備蓄数、軍事力、国力、人口、大富豪の資産は、経済力、IQ、GDPは数字で。
美人コンテスト、スポーツの優劣はランク付、自然の美しさは世界遺産認定で。物は軽重。国宝、美術品は値段。権力も等級で。宗教も信者の数で。果物も糖度で、本も音楽も出版と再生回数、入場数、人気ランクで表す。
これらは世俗界の未成熟な人類の「受身での感受」である。
人の世界では、人を殺すな、自然を破壊するな
戦争では何人殺したか、どれだけ破壊したかだけでなく、どれだけ人が心身に負傷したか、悲しんだか、苦しんでいるか。
こころの文明には、人の心の大きさ深さが大切な基準である。
しかし文字で、言葉で、人によりまちまちで判断は不安定だ。
愛情、思いやりなどにも、文学的以外に、利害満足不満の指数は要るのだろうか。
人の喜怒哀楽にも、正義と良心、誇りが要る。
特に 戦争 平和 幸せ を考える時には正義とは、生きものの存在で有る自然の摂理、
もっと大袈裟に言えば宇宙の真理に従う誇りある良心である。
弱きものの味方 生きもの 自然を傷つけない、大切にする心、慈くしむ心。
生きものの食物連鎖の世界でも、節度ある命のやりとりをしている。
それが自然界の命のトキメキである。
沖縄のガジュマルの巨木はの大勢の集まる姿に見える。そばに生えている月桃を人が愛する心との相性を感じる。
人の世では少しばかりが大きく異なることに。それは知識と理性と情感ですれ違うからだ。平和のために世界の宗教を、習合の基本の同意に向けて頑張ろう。
続く・・・
寄稿文 一舟・光秀(林 英光)
環境ディレクター
愛知県立芸術大学名誉教授
東京藝術大学卒業
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
発行元責任者 鎹八咫烏(ZIPANG TOKIO 2020 編集局)
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
早春譜から惜春譜へ
渓流と桜 東三河名倉の春
東三河名倉の春
行く春を惜しむ 少し寒いところなので開花も遅く、花吹雪も魚道のある綺麗な水の堰に散る
「宇連川」では夏のシーズンになると鮎釣りや、ヤナがたつ…兎に角、川魚が美味い・・・
新コロナも早々に去って欲しいと願うが、人類がすぐに忘れるクセを知ってか中々しぶといですね。 実は早春も惜春も今年は温暖化の影響で、今は四月だが、驚くことに五月・初夏の草花が各地で咲き始めている。自然は正直で、変異コロナと同様自己保存に対応し始めている。
このような時に自然を、伝統文化を大切にと提言しても、元が狂い始めているのである。がしかし敢えて提案し続けたい。
元はと言えば産業革命以来の急激な人間活動の拡大が原因にある。だが逆に、従来の伝統や行事その他の生き方を続けることが、気候変動などの問題について世界が真面目に対処することになると考え、以下のようなことに拘り続けていきたい。
先ず腹が減っては戦が出来ぬという訳ではないが、春を迎える食の色から始める。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~ 早春譜から惜春譜へ ~ アフターコロナへのお膳立て 色彩環境 ー1 ・・・【寄稿文】林 英光
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/16729009
(アーカイブにて国の重要無形民俗文化財 奥三河伝統の信仰伝承「花祭」シリーズ掲載)
誰が何と言っても鳥海山
山形県 遊佐町 霊山「鳥海山」
鳥海山とは
鳥海山は、山形県と秋田県の県境にあって、日本海に面し、標高2,236メートル。またの名を出羽富士とも呼ばれ、山麓周辺の人々の守り神として、古くから崇められてきました。
気象変化は激しく、それだけに四季の彩りも鮮やかで、その自然の変化には目を見張るものがあります。
降り積もった雪が豊富な沢水となり、幾条もの谷を刻んで広い山裾に流れ、御水は水田を潤し稲を育ててきました。
人々の生活の背景にはいつも鳥海山があり、信仰の山としての存在も大きく、その姿の美しさとともに心の支えとなっています。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-2 TOKIO 2020~不思議な不思議な町 遊佐・ゆざ~(その1)「鳥海山はわが理想の幻の山なりき・・・ 森 敦」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5027900
十六羅漢岩は海の男たちへの 諸霊供養 と・・・
遊佐町 十六羅漢岩
16の羅漢に釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体。これだけの規模で岩礁に刻まれているのは日本海側ではここだけといわれ、歴史的にも貴重な資源です。眺望台には歌碑や句碑がありすばらしい夕日や飛島が望まれる名所です。
歌碑・句碑のご紹介
母川回帰歌碑 作者 齋藤 勇(酒田市生まれ)
冬来れば 母川回帰の本能に 目覚めて愛し 鮭のぼりくる
鳥海の鳥曇り歌碑 作者 佐藤 要人(最上郡生まれ)
吹浦も 鳥海山も 鳥曇
芭蕉の句碑 作者 松尾 芭蕉(伊賀国生まれ・現在の伊賀市)
あつみ山や 吹浦かけて 夕涼み
三重県伊賀市の俳聖殿には等身大の伊賀焼の芭蕉座像が安置され、命日の10月12日の芭蕉祭で公開されます。
奥の細道 鳥海山 松尾芭蕉
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-2 TOKIO 2020~不思議な不思議な町 遊佐・ゆざ~(その2)「十六羅漢岩は海の男たちへの 諸霊供養 と 日本海の海上安全祈願の為」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5032857
湧水の宝庫~遊佐町~
遊佐の湧水「神秘の沼 丸池様」
昔むかし、その昔から遊佐の人々は湧水と共に生活をしてきました。
そして、遊佐の湧水は1996年「水の郷百選」(国土交通省)に認定されました。
神泉の水(かみこのみず)
遊佐町と秋田県境に近い女鹿集落にある「神泉の水」は5つに分かれています。
1番上は飲料。2段目は、果物を冷やしたり野菜や海草を洗ったりする場所。3段目は洗濯に、4段目は特に汚れがひどいもの、泥がついた鍬や畑仕事で汚れた合羽などの洗い場、5段目は子供のおしめを洗うのに使われています。
住 所 山形県飽海郡遊佐町吹浦字女鹿
交通アクセス
・JR…羽越本線「吹浦駅」から車で10分
・車…山形自動車道「酒田みなとIC」から、国道7号線秋田方面へ30分
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-2 TOKIO 2020~不思議な不思議な町 遊佐・ゆざ~(その3)「神が住むという山『鳥海山』昔むかし、その昔から遊佐の人々は鳥海山の湧水と共に生活をしてきました。」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5033605
鳥海山山頂の鳥海山忌神社「御本宮」の雲海と夕焼け
鳥海山は山形県と秋田県との県境にまたがり裾野を日本海に広げる独立峰の火山(標高2,236m)で、古代から現代に至る信仰の山です。
鳥海山大物忌神社山頂「御本社」
鳥海山大物忌神社御本社遷座祭
大物忌神は承和5年(838)を初見に神階の奉授がくり返されています。
大物忌神社の祭神は近世以降倉稲魂神(農業神)とされていますが、古代の史料からは祭神は大物忌神であり、鳥海山を神体山とするもので、その神名は天変地異に対する畏れ慎みを意味する「物忌」に発すると考えられます。
月山神社も同所に祀られ、神仏習合の進むなかで、「出羽国一宮両所大菩薩」等の呼称を生みました。
鳥海山には山形県遊佐町吹浦、蕨岡、秋田県にかほ市小滝、院内、由利本庄市滝沢、矢島の各登拝口があり、秋田県由利地方と山形県庄内地方を中心に信仰され、江戸時代には登拝口の間で鳥海山の祭祀権をめぐる争いがありました。
鳥海山大物忌神社蕨(わらび)岡口の宮御本殿
桁行3間、梁間6間で、切妻造銅板葺とし、1間向拝を付ける。正面が実長で13.8mに及ぶ大型の社殿で、内部は外陣と内陣に分かれ、さらに内々陣を造る。絵様や装飾的要素は少ないが、木割が大きく、直線的意匠でまとめた、壮大な社殿であります。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-2 TOKIO 2020~不思議な不思議な町 遊佐・ゆざ~(その4)「【出羽國一之宮】鳥海山大物忌神社 古代から現代に至る信仰の山とは・・・」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5045738
祭りとは人類にとって祖霊との交信儀礼なのか?
~鳥海山の修験者から伝わる遊佐のまつり~
蕨岡延年の舞[大御幣祭]【県指定重要無形民俗文化財】
吹浦田楽[花笠舞]【県指定重要無形民俗文化財】
杉沢比山【国指定重要無形民俗文化財】
遊佐のまつり
5月3日 蕨岡延年の舞[大御幣祭]
【県指定重要無形民俗文化財】
遊佐町上蕨岡は通称「上寺」と呼ばれ、近世期には鳥海山麓に位置する修験集落であった。蕨岡修験者は10ヶ月に及ぶ胎内修行と呼ばれる籠りの修行を行っていた。これは修行者が大先達になるために経験する最大の修行であり、行事であった。
その中心となるのが3月18日に行われていた「暁の御幣立饗」と「笈緘饗」であった。これが現在5月3日に行われている大御幣祭りであります。
鳥海山とともに暮らす人々の信仰は、今もこうして人々の心に受け継がれています。
遊佐町上蕨岡(上寺) 山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字松ヶ岡73
交 通
・JR…羽越本線「遊佐駅」から車で10分
・車…山形自動車道「酒田みなとIC」から車で20分
お問い合せ
「遊佐町教育委員会教育課文化係」TEL 0234-72-5892
5月4日・5日 吹浦田楽[花笠舞]
【県指定重要無形民俗文化財】
鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮の例大祭として、毎年5月4日・5日に開催されます。地元の跡取り達で組織する吹浦祭協賛会が中心となって各種の行事を運営します。
神社の神事をはじめとして、大名行列、神輿渡御、そしてこの祭の最大の見せ場である「花笠舞」などが賑やかに且つ厳かに繰り広げられます。
鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮 山形県飽海郡遊佐町吹浦字布倉1
交 通
・JR…羽越本線「吹浦駅」から徒歩7分
・車…山形自動車道「酒田みなとIC」から、国道7号線秋田方面へ20分
お問い合せ
「遊佐町教育委員会教育課文化係」TEL 0234-72-5892
5月15日 諏訪部祭<遊佐四大祭>
鳥海山の噴火と大地震で被害を受けた人たちを救うために活躍した、諏訪部権三郎を慕い、感謝の気持ちをささげるための祭。
本願寺 山形県飽海郡遊佐町 遊佐字倉ノ町19
交 通
・JR…羽越本線「遊佐駅」から徒歩10分
・車…山形自動車道「酒田みなとIC」から車で20分
お問い合せ
「遊佐町役場企画課まちづくり支援係」TEL 0234-72-4524
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-2 TOKIO 2020~不思議な不思議な町 遊佐・ゆざ~(最終話)「祭りとは人類にとって祖霊との交信儀礼なのか?鳥海山の修験者から伝わる遊佐のまつり」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5055720
秋田県にかほ市、地域の魅力とは❣
日本海・九十九島の夕日
「にかほ市」は秋田県南西部に位置し、南に鳥海山、西に日本海を臨む、山と海に抱かれた風光明媚なまちです。
●充実の子育て支援制度で、子どもの成長を万全にサポート
高校生までの医療費無料、0歳からの保育料完全無償化をはじめ、充実した子育て支援制度は高い評価を得ています。
(東洋経済「2021年の住みよさランキング」において3年連続で秋田県総合1位)
にかほ市内には、小学校から高校までの公立学校をはじめ、共働き世帯を応援する為に学童保育クラブも整備。保育所、認定こども園もあり、待機児童はゼロです。また、赤ちゃんから高校生までの医療費が無料で、入院時の食事代も半額を助成。
妊娠・出産から子育てまで切れ目のない支援に加え、豊かな自然が子どもの伸びやかな成長を支えます。また、秋田県は全国学力・学習状況調査トップクラスであり、恵まれた教育環境が魅力です。
秋田 西馬音内の盆踊(にしもないのぼんおどり)は、
阿波踊り、郡上おどりと合わせて日本三大盆踊りとして知られています。