VIAイタリアンワイン・アンバサダー③ イタリアワイン通信講座
VIAイタリアンワインアンバサダー試験を準備するにあたってのおおまかなスケジュールは、シラバスの熟読→動画視聴(1か月)→暗記作業(1か月半)でした。
この暗記の作業のときに、フル活用したのがVino Hayashiさんの『イタリアワイン通信講座』のテキストです。もちろん、指定図書だけでも合格できたのかもしれませんが、とってもよい内容なので、活用方法をご紹介させてください。
2021年に趣味としてサブスク していたこの通信講座。ところが趣味を超えて、今回の試験でも大活躍しました。なんといっても、このテキストの地図がスグレものなのです。カラーコピーして、iPadにいれたり、壁にはったりして、隙間時間に何度も見ていました。
① ランドマークがわかりやすい
テキストや動画では、いきなり「オルチャ渓谷の西」「トラジメーノ湖の近く」「トルトーナという街の丘陵に…」という具合に、固有名詞が容赦なく出てきています。こういったランドマークがわからないと、話が理解できない、さらには暗記ができない現象に陥りがちです。
この地図はワイン専用のため、ワインにとって重要なランドマークがわかりやすく記されています。オールカラーで、かわいいイラスト地図はGoogleマップより、記憶に残りやすいです。視覚から情報を得やすい方にはぴったりです。
② DOPの場所がすぐわかる
この試験では、直接的な地図問題が出題されたという話は、今のところ耳にいれたことがないです。ただし、「〇〇州の東部のDOPは」「〇〇州の東部で栽培されている品種は」といった聞かれ方はされます。
本来、地図は自分でまとめたほうが記憶に残りやすいもの。しかし、受験許可されてから、残された時間は2カ月半しかありません(とにかくこの試験は準備期間が短い)。そういった意味では、「まとめている暇がない」のが本音で、最初からまとまった資料は大変ありがたく重宝しました。
とくにDOPが多く、入り組んでいるピエモンテ州やヴェネト州に関しては、どこにどんなDOPがあるか一目瞭然。ありがたすぎて、思わず「神ってる」と叫びたくなりました。
③ ブドウ品種の色も一目瞭然
ペラヴェルガ、ドゥレッロ…この試験では、長らくワインを勉強していても、「初めて聞いた」という品種が次々と出てきます。そういった品種は、白ブドウか黒ブドウか想像すらできないものです。ところが、この地図では、最初から白か黒か色分けされているので、ぱっと見ただけですぐに品種の色がわかるのです。
↑↑ヴェネトの地図:聞いたことがない品種も、一瞬で色がわかる。またDOPで許可されている品種も一目でわかる。
④ とっても正確!
この試験のテーマの1つでもある「バイオタイプ」。その良い例が、ヴェルメンティーノはないでしょうか。この辺りも、しっかりピガート(リグーリア)、ファヴォリータ(ピエモンテ)と描きわけられています。
ときどき「マルヴァジア」で終わってしまっている残念な資料や書籍をみかけることがありますが、この辺りもしっかり「マルヴァジア・〇〇」まで表記されています。さすがですね。
最後に、選択試験では、テキスト、動画、セミナーでも触れられなかったことが突然出題されることがあります。おそらく出題者としては、「イタリア好きなら常識でしょ?」という意図なのかもしれません。わたしが受験したときも、そういった問題に遭遇しました。
たとえば、トレンティーノ・アルト・アディジェはフジリンゴで有名というハナシ。このテキストでは、そういった豆知識についてもイラストや写真付きで楽しく解説しており、普段から自然と知識として吸収されていたのです。問題を見た瞬間、「あ!これ『イタリアワイン通信講座』に書いてあったな」と嬉しく思いながら解答しました。
↑↑きれいな写真も満載で、観光情報や郷土料理を自然と学ぶことができる
楽しくて、おいしい、Vino Hayashiさんの「イタリアワイン通信講座」はこちら
第1回記事:試験の概要
第2回記事:選択式の勉強法のコツ
次回記事:その他、気を付けたいこと(今後アップ予定)