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雷霆を告げる音

恋心かもな [笑う花 5話]

2018.11.23 06:07

最近恋愛なんてトンとしてない。

心がときめく事もなくなってきた、仕事も人間関係も良好、

もはや問題はないかと思ったが、最初に言っていたが人生に花が欲しい…。


今日もショウと話をしていたら、

「ヒロシはあの子が気になっているのだろう、

心や頭で考えていなくても分かるぞ」

えっ?何それ、あの子って誰だよ、しかも。


「私をお前に渡したあの子だよ」

うん?それはない!


そう同僚と言っていた人は同性じゃない、異性だ、女性だ。

でも同僚だし仕事仲間だ、恋愛感情は殆ど無かった。


「ほらな、殆ど無いって少なからずは好意があるという事だな」

心を読むなよ。


「何故だ?とてもいい子であろう?遊びに行ってみたりをしないのか?」

しないだろ普通、ただの同僚だからな。


それとそこまでの心の余裕もない、

まだ仕事が忙しいし、最近はほかのこともしたいし。

これは我儘なのだろうか。


「恋心はわからないものだなヒロシ、後悔する前にちゃんと考えたほうがいい、それと水くれ」

はいはい。


ちゃんと考えてみないといけないのだろうか、なんか不思議な感覚だ。

出社していつも通り、仕事をする、

一度同僚を見る、うーん。

会議があったり、昼飯食って、

今日なんだかんだ話をしなかった。


次の日も必ず何かと意識してしまう、

何か話しかけようと思うが、こんな時に限って機会がない。

マジでなんだよ、なんか悔しい。


ショウめ!要らぬことを言いよってからに、

仕事にならないじゃないか。


「……さん!、ちょっと聞いてます?」

うわっ!大きい声が出てしまった、恥ずかしい。


「うわ!またこんなに驚かなくてもいいじゃないですか」

また逆に驚かせてしまった、そして心臓の鼓動が高まっていくのが分かった。


何気ない会話だが、声がうわずったり、

目が合わせられなくなっていた。

どうしたんですか?なんかへんじゃねっすか?

同僚は不思議そうに言った。


また、話を早々に切ってその場から逃げた。

これは恋心だろう、何年振りだよマジで。

緊張したわ!明日から仕事どうするかなー!!!




続く。