時間の力
恋はアナログに限る。
サクサクつながったりできるのとそうでないのとでは、
想いの質も量も雲泥の差。
想いの積み重ねこそが、
恋をより濃いモノにすると信じてます。
おひょいです。
ビートたけし原作の小説を映画化した、
「アナログ」を観ました。
二宮くんと波留さんの純愛モノです。
これはもう、
たけしさん原作だから観ただけです。
(実は波留さんもめっちゃ好きですが…はっきりいってタイプです…ちょっと痩せすぎ!)
たけしさんは数年前
バイオレンス映画が大ヒットしてるときに
「次は純愛モノを考えてる」
と言ってたことを覚えてて、
後で「あぁ、これのことか」と思いました。
でも自分で映画にしなかったこと、
「ビートたけし」名義であることから、
どうにも照れくさかったんでしょうね。
※作品によって「北野武」名義と使い分けている
大手建築設計会社勤務の二宮くんは、優秀なデザイナー。
プレゼン時に今は誰もやらなくなった、
手描きイメージ図と手作り模型を愛する若干アナログ体質。
自身が手掛けた喫茶店で
携帯を持たない謎の女性波留さんと出会い、
毎週木曜日にその店で会うことだけを決めて逢瀬を繰り返す。
お互い来ない(行けない)日があっても、
理由も聞かずに想いだけを積み重ねる。
二人は木曜日を楽しみに生活が変化していくが…って話。
映画としての愉しみは、
開始3分であきらめました。
映像が終始あまりに明るく、
セットやロケ場所なんかがあまりにキレイすぎる。
美術も衣装もとってつけたような上質感で、
トレンディードラマ(死語)の映画版、みたいな。
二宮くんの演技への演出も含め(彼の演技がヘタとは全然思ってない)
まるで潔癖症の完璧主義者が撮ったのか?
と思うほどリアリティも生活感も感じられない。
ちょっと観ててしらけちゃう。
こりゃこの監督じゃダメだ、
どーしたもんかねと不安になったが、
たけしさんのストーリーテリングだけ期待して
もう割り切って観ることにした。
エピソードの随所に
たけしさんこういうの好きそうだなあって
とこがたくさんあって良かったし、
(凧あげするとか糸電話するとか)
純愛モノにつきものの切なさと苦難で
次第に映像や演出の違和感も和らいでいく。
あぁ、やっぱ恋の始まりって最高だな!!
想い合って、
深いとこでつながっていくのって、
かけがえのない・代わりのきかない相手なんだよな!!
ってあらためて
恋が生きる力となることを確認しました。
そして劇中でも二宮くんに語らせていましたが、
「時間をかけたものは伝わると信じている」
っていうのはほんと同意です。
手作りもそうだけど、
そこに確実に想いが乗っかる。
届かないはずがない。
「信じている」ってのがまたいいですよね。
伝わる!とは言い切ってない。
そうでなくてもそうであってほしい、
という想いが感じられます。
映画の中でも、
過ごした時間が最後に奇跡を起こす。
時短で伝わるものなんて、
上っ面の薄っぺらのソウルレスだ!
デジタルなんてクソくらえだー!
てね。
そして若者たちよ。
オジサンは燃え尽きたけど、
頼むから全力で恋をしてほしい。
自分なんてどうなってもいい!って思える恋を。
想う時間がちっとも惜しくない恋を。
一度でもいいからさ。
※あ、主人公の幼なじみとして桐谷健太と浜野謙太がちょいちょい絡みますが、
(実は重要な役回りでもある)
その3人のシーンはアドリブ?も多少あるのか、
いつも良い雰囲気で最高でしたね!
安心して楽しめたシーンでした。