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「学校の勉強をやって何の役に立つの?」に対する私の考え

2024.04.19 00:39

私は今も昔もスポーツの現場や接骨院で多くの子供達と関わってきました。


そんな中、たまに聞かれることに「学校の勉強をやって何の役に立つの?」というものがあります。


確かに私も学生時代に「数学なんて大人になってから使わんやろ」「酸素と水素を化合させて水になるって、蛇口ひねれば水出るやん」などと思っていました。


ただ、大人になって仕事をしていると「答えのある学校の勉強程度を頑張れないような人間が、答えのない社会に出てなにを頑張れるのか」と思います。


そもそも学校で学んだ多くのことを各々が実社会で活用しなくても生きていけるのは、それらのことを専門的に整備してくれる人々がいるからであって、実社会には学校で学んだことが多く隠れています。


建物を建てるにも、そこには数学や物理学など様々な学問が関係しており、それらによって安全な建物が建てられます。


学校で学んだことを各々が実社会で使わないにしても、学校の勉強には必ず答えが用意させています。


それを導き出す程度の簡単なことすら全うできない人が、答えのない社会でなにを導き出せるのでしょうか?


今の時代は非常に便利なので、わからないことはスマホで検索すれば答えらしいことはたくさん出てきます。


しかしそこに落とし穴があり、目の前の「答えらしいこと」が「正しい答え」とは限りません。


間違った情報に踊らされないようにするためには、今までになにをどう学んできたのかが非常に重要な要素となります。


例えば私の専門分野に近いところでいうと、化粧水の謳い文句で「ヒアルロン酸やコラーゲンが肌の奥深くまで浸透」というものがありますが、ヒアルロン酸やコラーゲンは肌の奥深くまで浸透することはあり得ません。


なぜなら、細胞の膜にある穴よりもヒアルロン酸やコラーゲンの方が大きいため侵入できないからです。


化粧水が浸透できるのは肌の表面の角質層(死んだ細胞の層:水分の蒸発などを防いでいる)までです。


角質層のすぐ下の生きた細胞の層には浸透し得ないため、化粧水の効果は「保湿」のみとなります。


もっというと、「抗炎症成分配合」と謳われている化粧水に「抗炎症作用」はありません。


これは、「抗炎症成分」が「抗炎症作用」という薬理効果を得られるほどの量が化粧水には含まれていないからです。


世の中のあらゆる事象は学校で学ぶことの集合体です。


学校でしっかりと学ぶことで世の中の疑問を減らすことができ、対応の幅も広がります。


勉強をしなくてもいい理由は一つもないので、学生にはしっかりとたくさんのことを学んでもらいたいと思います。