大峯山龍泉寺
https://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/spot/4869/ 【大峯山龍泉寺】より
おおみねさんりゅうせんじ
今から1300年の昔、大峯の山々を行場としていた役行者が、山麓の洞川へ下りたとき、岩場の奥からコンコンと湧き出る泉を発見しました。今は穏やかな池ですが、それはそれは底も見えないほど深く青く澄みきった泉だったと云います。龍の口と名付けてほとりに小堂を建て、八大龍王をお祀りし、水行をしたのが始まりと伝えられ、この地を龍王様の住まわれる泉と信じ、龍泉寺と名付けられました。現在においても修験者は宗派を問わず身を清めて八大龍王尊に道中安全を祈ってから、山上ヶ岳に向かいます。役行者の没後百数十年間衰退した修験道は、修験道中興の祖聖宝理源大師によって再興され、修験道の根本道場として修験者を迎える霊場となりました。高位の寺院にふさわしく境内を囲む白い土壁には、その地位を表す五線が描かれています。本堂にはご本尊の弥勒菩薩をはじめ、役行者、聖宝理源大師、弘法大師、不動明王が祀られています。本堂前には不思議な丸い石「なで石」があり、かわいいと言ってなでると軽く持ち上げられ、憎いと言って叩いたりすると重くなるとか、願いが叶うときは軽く、叶わないときは重いとも云われています。毎年10月には八大龍王大祭、2月の節分祭(星祭り)などが行われています。紅葉をはじめ、四季折々の美しい姿が見られます。
こちらの施設には、村指定文化財が保存されています。
(各文化財の名称をクリックすると、天川村役場 行政ページで紹介しております各文化財詳細ページへ飛びます)
独鈷
この独鈷は、大峰山修験者楠本信精の感得により大峰山中の池中から見つかったもので、このように大きなものは他に見当たらず大変貴重なものになっている。
独鈷は、もともと古代インドの武器である金剛杵の一つ。密教の法具としての金剛杵は、この武器が堅固であらゆるものを摧破するところから、煩悩を破る悟りの智慧の象徴として採り入れられたもので、両端の刃先の形によって一本だけ鋭く尖った刃先の独鈷。
山伏が護身用に持ち歩いたものと言われている。鎌倉時代の作。
十三佛
十三佛 種別:彫刻 所有者:龍泉寺 所在:洞川
境内にある十三佛は、像高96㎝で本州南限の十三佛である。
風化により年号等判読できにくいが、天文二十三年二月十五日の銘がある。
https://mikisya.com/hachidai-ryuuou/ 【【八大龍王は仏教の守護者!】意味や役割を徹底解説!神社と龍神祝詞も紹介】より
皆さま、こんにちは。幻想画家の奥田みきです。
今回は、仏教の世界に登場する八大龍王/八大竜王(はちだいりゅうおう)という龍神についてご紹介しながら、「どんな龍神様なの?」「どんなご利益があるの?」「八大龍王を祀る神社は?」といった疑問に分かりやすくお答えしていきます。
八大龍王は、仏教の守護神であり、私たちがよく「龍神様」と呼ぶ神様そのものでもあります。八大龍王について少しでも深く知っていただき、龍神様への親しみや尊さなどを感じていただけましたらうれしいです!
八大龍王/八大竜王とは?
八大龍王(八大竜王)は、仏教世界における龍神であり、八部衆と呼ばれる仏法を守護する八尊の神様の総称です。
八大龍王は、お釈迦様の十大弟子と共に、眷属として仏法を守るという役目を担っています。
仏教における八大龍王/八大竜王
八大龍王は、仏教の数ある経典のうち『法華経』に登場します。
法華経は、聖徳太子の時代に日本に伝来し、天台宗の開祖の最澄によって全国各地に広まりました。法華経の教えは、一言で要約すると「観音様を信じれば誰もが平等に成仏できますよ」というもの。その法華経の最高位である観音菩薩の守護神として、八大龍王もまた人々に信仰されてきました。八大龍王は仏教を守護する役割なんだね!
水神としての八大龍王/八大竜王
龍神様には、雨を降らせたり滝を登る姿が思い浮かんだりと「水」を連想される方も多いと思います。そのイメージ通り八大龍王は水神であり、特に農耕民族の日本人にとっては、誰もがご利益を預かりたい神様でした。密教を日本に広めた空海は、桓武天皇から雨乞いの願いを受けて、京都市に今もある神泉苑という霊場の池から龍神(善女竜王)を天に昇らせ、実際に雨を降らせたといいます。古来から土着信仰の対象だった龍神は、最澄や空海の時代から本格化した神仏習合によって仏教の八大龍王と交わり、信仰も全国各地に広まっていったのですね。
恵の雨を降らせてくれる「水神」さまでもあるんだね
インドの八大龍王/八大竜王
日本の土着信仰とうまく習合した八大龍王は、元々は仏教が誕生したインド発祥の神様です。
そのインドでの八大龍王の見た目は、実は私たちが「龍」と聞いて連想する、日本昔ばなしのような典型的な姿ではありません。
インドでの龍は「蛇」の形そのもの!
インドにおける龍は、「ナーガ」と呼ばれる蛇の神様であり、姿も架空の生き物ではなく、リアルな蛇の姿をしています。そんなインドでの八大龍王は、蛇のイメージと組み合わさって、8つの頭を持つコブラのような姿でよく描かれます。
ナーガ自体も元々はインドの土着の蛇信仰がルーツとなっていて、国や土地によって神様の姿形が変化するところも、仏教の特徴であり魅力だね!
8人の龍王について
八大龍王は、その名の通り8人の龍族の王様の総称です。続いては、八大龍王それぞれの龍王について簡単にご紹介します
八大龍王像
八大龍王は仏像として祀られる時には、主に武将の姿で、背中~頭に龍を載せた形で表現されますが、「龍そのもの」の姿で表現されることもあります。
下記の記事の中では、龍の姿の画像を使用しています。
1.難陀龍王(なんだりゅうおう)
難陀龍王は、「歓喜」の意味を持ち、最も優れた龍王と称される神様です。
千手観音の眷属である二十八部衆の一尊であり、密教の雨乞いの儀式にて祈りが捧げられる、日本の龍神様を象徴するような神様でもあります。
2.跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)
跋難陀龍王は、「亜歓喜」という意味を持ち、難陀の弟にあたる龍神です。
難陀龍王と共に当時のインドにあったマガダ国を守ったり、お釈迦様の誕生の際に甘露を降らせて祝福したりと、様々な逸話が残されています。
3.沙羯羅龍王(しゃがらりゅうおう)
沙羯羅龍王は、「大海」という意味を持ち、竜宮城に棲むとされている海の神様です。
沙羯羅龍王にも、恵みの雨を降らせて人々を飢餓から救ったエピソードが残されています。
また沙羯羅龍王の娘は、当時の仏教としては異例の「年若い女性にも関わらずお釈迦様の説法を聞いて即座に成仏した」という逸話でも有名です。
4.和修吉龍王(わしゅきつりゅうおう)
和修吉龍王は、「宝有」という意味を持つ、9つの頭を持つ龍神です。
仏教の世界観では、この世の中心にある須弥山(しゅみせん)という山を守護する神様として描かれます。
また日本では、和修吉龍王は『九頭竜伝承』に登場する九頭竜大神とも同一視されています。
5.徳叉迦龍王(とくしゃかりゅうおう)
徳叉迦龍王は、「視毒」という意味を持つ龍神です。
その意味の通り徳叉迦龍王は、凝視した相手を絶命させる力があると言われています。
どこか恐ろしいイメージを感じられますが、徳叉迦龍王は「人々を惑わす邪鬼を退治する」という役目を担うことから、信者にとって非常に心強い神様でもあります。
6.阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう)
阿那婆達多龍王は、「清涼」という意味を持ち、ヒマラヤの北にある阿那婆達多池(無熱池)という伝説上の池に棲む龍神です。
阿那婆達多池から四方に大河を流して人間が暮らす大地を潤す力があり、豊穣を象徴する龍神様でもあります。
7.摩那斯龍王(まなしりゅうおう)
摩那斯龍王は、「大力」の意味を持つ、慈悲深さが特徴の龍神です。
仏教世界では、人々に信仰心を芽生えさせる役目を担っています。
摩那斯龍王には、阿修羅が須弥山に海水を押し寄せながら侵攻してきた際に、その身を踊らせて海水を押し戻し帝釈天を守護したという、大力の意味にふさわしいエピソードがあります。
8.優鉢羅龍王(うはつらりゅうおう)
優鉢羅龍王は、「青蓮華」という意味を持ち、青い蓮華が咲く美しい池に棲むとされる龍神です。
仏教において青蓮華は「美しい眼」に例えられ、仏教世界のすべての土地神は、優鉢羅竜王の監視のもとで雨を降らせると言われています。
龍神祝詞とは?龍神祝詞という言葉を良く聞くけれど、それってなに?
祝詞(のりと)とは、神道の祭祀で神様に対して唱える言葉のこと。
八大龍王は神道の神様ではありませんが、龍神を祀る神社では八大龍王が御祭神となっているところも多く、そうした神社では「龍神祝詞」という特殊な祝詞を唱えます。
龍神祝詞が特殊と言われる理由は、神社本庁が管理しておらず、正式な祝詞ではないから。
しかしながら、由緒ある神社で龍神祝詞が唱えられているという経緯から、重要な祝詞の1つとして『神道大祓全集』に記載されています。
龍神祝詞の意味
龍神祝詞を現代語訳すると、下記のような意味になります。
全文を直訳すると理解が難しくなってしまいますので、要点に絞ってご紹介します。
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高天原におられる龍神様は、天国にも地上にも姿を現され、この世界の創造主の遣いであらせられる神様です。
我々は、天上世界の十種の宝物に姿を変えて全世界を自由に治められる龍王神に、六根(五感+第六感)のすべてを用いてお仕え申し上げます。
我々の愚心を改め、あらゆる穢れや災難をお祓いくださいますよう、恐れ多くもお願い申し上げます。
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上記の意味からもお分かりいただける通り、龍神祝詞の効果は、ネガティブな気持ちを浄化したり体に憑く邪気を祓い、心身ともに綺麗な状態で願掛けをすること。
八大龍王にご挨拶をする時は、龍神祝詞を覚えたり意味を理解した上で参拝すると、ご利益にいっそうあやかれるでしょう。
八大龍王/八大竜王のご利益
八大龍王は、恵みの雨を降らせて地上に豊かさをもたらすことから、主要なご利益は五穀豊穣です。
また実りをもたらす八大龍王の力は、転じて商売繁盛や社会的成功、必勝祈願などのご利益もあると考えられています。
ただし、龍神祝詞にも書かれているように、八大龍王はこの宇宙を治める創造神の遣いです。
そのため、特定のご利益があるというよりは、広く「願望成就の神様」としてお祀りしている神社が多いようです。
八大龍王に願掛けをする時は「どんな願いを叶えたいか?」ではなく「どれだけ本気で願いを叶えたいと思っているか?」が大事なのかもしれません。
八大龍王/八大竜王の真言
オン メイギャ シャニエイ ソワカ
八大龍王/八大竜王の有名な神社仏閣
仏教が伝来する前から信仰されていた龍神様は、その神社も全国各地にあります。
今回はそうした神社の中でも、八大龍王に縁があり、パワースポットとしても有名な神社を3社ご紹介します。
八大龍王水神(宮崎県西臼杵郡高千穂町)
八大龍王水神は、天孫降臨の地として知られる高千穂にある神社です。
一説には『古事記』が編纂された西暦700年代に建立されたとされていますが、正式な建立年が分からないほど古くから人々に信仰されてきた、歴史ある神社でもあります。
八大龍王水神の見どころは、境内の入口近くにそびえる、樹齢約500年の巨大な御神木です。
その姿は、まるで龍の髭のようにも口を大きく開けた龍神様そのものにも見え、威厳を感じさせます。
八大龍王水神は、特に「勝負事」のパワースポットとして知られています。
成し遂げたい目標や夢がある方は、八大龍王水神に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(以下略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BB%8F 【十三仏】より
室町時代の十三仏図。
十三仏(じゅうさんぶつ)は、十王をもとにして、室町時代になってから日本で考えられた、冥界の審理に関わる13の仏(正確には如来と菩薩)である。また十三回の追善供養(初七日〜三十三回忌)をそれぞれ司る仏様としても知られ、主に掛軸にした絵を、法要をはじめあらゆる仏事に飾る風習が伝えられる。
13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏である。
十三仏と対応する裁判官
これらの仏は審理において実際の裁判所における裁判官の役目を勤めることになるとされる。
十三仏 裁判官 読み 審理 縁日[1]
不動明王 秦広王 しんこうおう 初七日(7日目・6日後) 28日
釈迦如来 初江王 しょこうおう 二七日(14日目・13日後) 8日
文殊菩薩 宋帝王 そうていおう 三七日(21日目・20日後) 25日
普賢菩薩 五官王 ごかんおう 四七日(28日目・27日後) 14日
地蔵菩薩 閻魔王 えんまおう 五七日(35日目・34日後) 24日[2]
弥勒菩薩 変成王 へんじょうおう 六七日(42日目・41日後) 5日
薬師如来 泰山王 たいざんおう 七七日(49日目・48日後) 8日
観音菩薩 平等王 びょうどうおう 百か日(100日目・99日後) 18日
勢至菩薩 都市王 としおう 一周忌(2年目・1年後) 23日
阿弥陀如来 五道転輪王 ごどうてんりんおう 三回忌(3年目・2年後) 15日
阿閦如来 蓮華王 れんげおう 七回忌(7年目・6年後) 4日
大日如来 祇園王 ぎおんおう 十三回忌(13年目・12年後) 28日
虚空蔵菩薩 法界王 ほうかいおう 三十三回忌(33年目・32年後) 13日
死亡した時を1日目として数え、初七日は命日から7日目(6日後)である。他の日数・年数も(一周忌以外は)全て同様である(関西地方では、逮夜などと称してそれぞれの忌日の前日ないし前晩に重きを置いて法要を務めるところも多い)。
十二支との対応
十三仏に名を連ねる仏のうち8仏が十二支の守護仏(守り本尊)である。各支の守護仏に合致する仏は次の通り[3]。
子 - 観世音菩薩 丑 - 虚空蔵菩薩 寅 - 虚空蔵菩薩 卯 - 文殊菩薩 辰 - 普賢菩薩
巳 - 普賢菩薩 午 - 勢至菩薩 未 - 大日如来 申 - 大日如来 酉 - 不動明王
戌 - 阿弥陀如来 亥 - 阿弥陀如来
子の観世音菩薩は正確には、普通にいう観世音菩薩、つまり「聖観音」ではなく、「六観音」と呼ばれる「変化観音」の一つである「千手観音」だが、変化観音はすべて聖観音の化身であるとされるため敢えて「観世音菩薩」と表記。