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上場企業の時給ランキング2017(vol.38)

2017.06.13 05:00

クチコミによる残業時間を含めて算出。トップの時給は7,000円超!


要旨:


今回の調査レポートでは、上場企業の有価証券報告書とVorkers(現:OpenWork)に投稿された残業時間データから、企業による公開情報だけでは知ることが難しい、残業時間も含めた労働時間による「時給」を算出しました。


時給算出方法

「時給」は、有価証券報告書による平均年収を、各社の標準労働時間及びVorkers(現:OpenWork)に投稿されている平均残業時間(月間)から算出した年間勤務時間で割った金額となります。今回はより現在の実態に近い残業時間を算出するため2014年以降に投稿された社員クチコミに限定して集計しました。なお、純粋持株会社はランキングから除いております。

時給=平均年収 /{(月間標準労働時間 + 月間平均残業時間)×12}


上場企業の時給ランキング2017

※ランキングの評価点・クチコミ件数などは集計時点の数値となるため、「Vorkers(現:OpenWork)」各企業ページで掲載している数値と異なる場合があります。


時給7,682円!GCA躍進の理由は

今年の時給ランキングで1位となったGCAは、世界各国に拠点を置くM&Aアドバイザリー会社。トップ30の中で最も多い平均73.6時間の残業時間でありながら、唯一2000万円を超える平均年収は、残業込みの時給にしても7,000円台と、ダントツの1位となりました。最近では、東京電力と中部電力のアライアンス創設、日立製作所と三菱重工業による事業統合、伊藤忠商事とタイ最大のコングロマリットとの資本業務提携など、大型の案件を多く手がけており、それが平均年収の高さにも反映されていることがうかがえます。


「昨年度は大型手数料を受け取れた案件の恩恵があったため、ボーナスの金額が高かった。MDクラスは総年収が"億"を超えたものがぞろぞろ居たのではないか。(管理職、男性、GCA)」


「新卒は600万円くらいから、残業がかなりつくので、結果的にはそれなりの年収になる。業績に応じて年1度ボーナスが支給される。業績に大きく左右されるが、シニアになればかなりのボーナスがもらえる可能性がある(アソシエイト、男性、GCA)」


最低賃金を10分で稼ぐ!?高時給企業の待遇とは

トップ30社の平均時給は5,134円となり、東京都の最低賃金(時給)932円の約5.5倍の金額になりました。もちろん、あくまでも平均給与でありすべての社員がその金額を貰っているわけではありませんが、高給与であることはクチコミからも見ることができます。高時給30社の給与事情とは?


「ヴァイスプレジデント:1500万円。ベース給与+年1回のボーナス。(ヴァイスプレジデント、男性、GCA)」


「新卒入社5年目、27歳、営業、年収1200万円。若いうちは概ね横並び。またクラス制度をとってはいるが、業績給が高いのであまり差はつかない。とはいえ役職や年次によって同期でも200〜300万円ほどの差がつくこともある。実力主義であるので、かなり納得感のある給与。30代の半ばで2000万円を越したという話もちらほら聞くことができる。(営業、男性、キーエンス)」


「1年目500万円、10年目1100万円。最初は年功序列。その後実力主義に移行していくが、昇格が遅くても待遇は抜群に良い。(金属、男性、三菱商事)」


「10年目1000万円。他社と比べたら高いと思います。特に、ボーナスが他社と比べて高いと思います。(開発、男性、ファナック)」


「新卒2年目600万程度。給与は若手の時から日本企業の中では最高水準でもらえるのは間違いない。昇進できなかったとしても生涯に渡り相当な年収を維持できる。(営業、男性、三井物産)」


「新入社員、500万円程度。8年目、1200万円程度。8年目までは定期昇給。その後は能力により差がついて行く。ボーナスは若手のうちは全社業績に連動する割合が高く、上に行くと部署または個人業績に連動する比率が高くなる。海外手当は各種揃っており手厚い。(営業、男性、伊藤忠商事)」


「新卒4年目、26歳、年収600万。残業代は時間に合わせて正確にすべて出るが、昨今のワークライフバランス推奨の時世に合わせて、残業時間削減の方向性であるため、以前ほど残業代で稼ぐ、といった風潮ではなくなっている。(営業、女性、三菱地所)」


「32歳、1200万円程度。駐在中は諸々手当などいれると2000万円位。更に社宅などもあるため、非常に恵まれている環境。逆に恵まれすぎていて、向上心やハングリー精神が失われているような気もする。あまり同期との給与差はなく、個々人の評価が賞与へあまり反映されない。(輸送機部門、男性、住友商事)」


「30歳年収900万円。年収は良いと思う、成果を出せばボーナスも結構もらえる、ベースは年次と比例してあがる。(シニアアソシエイト、男性、ジャフコ)」


「27歳、残業月58時間、年収1000万円。業績連動。純利益がどうなるかで全て変わる。資源が良い時はウハウハ、悪い時はシクシク。(食糧、男性、丸紅)」


「新卒入社3年800万円。残業代がつきやすく、非常によい。給料に不満がある人間はいないんじゃないか。その他、社内預金制度、福利厚生なども充実しておりこの点においては全く不満なし。(営業、男性、三井不動産)」


「入社13年目、35歳、営業、年収1000万円~1500万円。残業代はしっかりつく。残業量によって変動。昨今の問題で22:00以降の深夜残業がなくなったため、残業代がこれまでよりは少なくなる見込み。賞与は業績に基づくが、年間で手取り200~300くらいもらえたりする。住宅手当はないが、福利厚生もとてもいいと思う。(営業、女性、電通)」


「新卒入社7年目、30歳、年収850万円。ボーナスは前期の業績連動で組合が毎年交渉しているが、ボトムを月給4か月分でにぎっているのでそれ以下になることは原則ない。ボーナス支給は年二回。(経営企画、女性、双日)」


「主任、30台半ば、年収800から1000万円。賞与は業界トップレベル。(MR、男性、第一三共)


「40代、管理職、年収1000万円〜。新卒組は昇級が少ないが、転職組は前職からの給与が考慮されるので、交渉できる。1000万円以上も可能。(コンサルティング、女性、日本オラクル)」


「新卒5年目900万円。賞与で差が大きくつく・住宅手当や社宅待遇などは格別。(MR、男性、アステラス製薬)」


「30歳で年収800万程度。ボーナスの割合が大きいため年収は会社の業績に大きく影響をうける。特別な手当てや資格給などもなく、基本給+残業代で支給されるため、自分の能力に自信のある人は物足りなく感じるか。(総合職、男性、日本郵船)」


「30代半ばから後半で、管理職扱いになるが、年収は約1000万程度。賃貸住まいの方は家賃補助が貰えるようだが、近年の不景気でかなり減った模様。管理職扱いになると残業代が支給されなくなる。(コーポレート、男性、国際石油開発帝石)」


「課長代理、1000万円。通常の年功序列により、原則として年とともに上昇。(課長代理、男性、商船三井)」


「35歳で800万円/年。夏・冬のボーナスに加え、期末賞与がデカい。(2-3か月)管理職になるのは比較的遅いが、それまでは残業代はフルにつく。(営業、男性、三洋貿易)」


「27歳、副主任、800万。30歳、主任、900万円。基本給、専門職手当、ボーナスで構成されており、ボーナスは変動制。ボーナス比率が高く、基本給はかなり低いため、雇用保険対象の基準額も小さい。部ごとの業績次第で部員のボーナスは大きく変動し、個人が高い業績を残しても反映しきらないこともある。(コンサルタント、女性、野村総合研究所


「入社18年目、40歳、年収1,100万円。住宅手当:5万円、毎月40時間分の残業代が給与に包括されている。賞与は評価によりかなりの差が開く。昨年より給与体系が変わり、子女手当などがなくなった。元から残業のなかった者にとっては、給与アップになっているが、残業時間が多い社員にとっては、減額となっている。(管理部門、女性、エーザイ)」


「37歳、課長クラス 1000万円。業績連動賞与の割合が高く給与はあまりよくない。現在業績が良いので年収は悪くない。年収における賞与の比率は4割程度ある。(研究開発部門、男性、味の素)」


「30歳、年収700万円。初任給は業界内でも高い方。ただ入社後の上昇は少なく、3年〜5年に一度昇級するタイミングでしか大幅な年収アップは見込めない。福利厚生は充実してる方であり、年収の他に住宅手当や、借上げ社宅補助が出るので、実質は900万近くの年収と言える。昇級は3年〜5年に一度のタイミングで行われることが多く、特に目立った実績を残しても昇級できないこともあり、ある程度年功序列の形態が残っていると感じる。(技術系、男性、昭和シェル石油)」


「課長1,000万円、部長1,200万円。課長手前で、月額給与固定に移行、その後は評価次第で給与が年単位で増減する。(企画・間接部門、男性、アドバンテスト)」


「1000万円、次長、42歳。給与は、ポジションが低い時には、豊富な残業代や手厚い住宅補助で、製薬大手と変わらない。40歳なら、1000万円にはすぐ届く。しかしながら、そこから課長になると、残業代がなくなるため、なかなか上がらない。(管理、男性、生化学工業)」


「新卒入社8年目 一般社員 年収570万円(残業代込)。基本的に年功序列です。しかし基本給は他社より高いと思います。かなり恵まれている方です。ただ四季報のような平均年収は一般社員ではあり得ません。(技術系、男性、横川電機)」


「30歳 850万程。33歳までは年功序列で昇給するが、部長級の天井は1300万程。事業部長クラスで1500万程と思われる。(営業、男性、長瀬産業)」


「休日も取りやすいので時給換算にするとかなり高いと思う。研究は特にお客相手とかはないので、比較的自由にできると思う。35歳くらいで1000万円ほど。(研究、男性、武田薬品工業)」


「入社7年目、31歳、課長補佐、年収800万円~850万円。数年前から裁量労働制が普及しています。住宅手当と持株会の手当があります。交通費は、新幹線出勤でも全額出ます。(技術統括本部、男性、KDDI)」


データの集計について

データの収集方法

「Vorkers(現:OpenWork)」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。

会社評価レポートの回答条件は下記のとおりです。

以下の2つのデータについても収集しています。

対象データ

集計期間内にVorkers(現:OpenWork)へのレポート回答が5件以上ある上場企業1,645社を対象とし、有価証券報告書に記載されている平均年収データ(2015年度、千の位は四捨五入)と、各社の月間標準労働時間(標準労働時間×20日として集計)及びVorkers(現:OpenWork)に投稿されている「平均残業時間(月間)」から「時給」を算出しました。標準労働時間は各企業採用情報等より算出し、職種・勤務地により異なる場合は代表的な職種または本社の労働時間を採用しています。時給は小数点以下四捨五入、平均年収は千円単位で掲載しています。純粋持株会社はランキングから除いています。(集計期間:2014年1月~2017年5月)

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