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住職の一綴り(令和5年5月 円(まどか)に照らす)

2024.04.22 13:57

 去る日、9時の唱題行中に御宝前安置の樒の中より一匹の蜂が出てきました。突然現れた蜂に驚きました。その蜂が気になって半分ぐらいの意識の中での唱題行となりました。


 半分の意識では、一つはこの蜂に御題目を聞かせようとする心。一つはこちら側に来ない事を願う心。と。何事もなく唱題行を終え、蜂の処置を終える事ができました。


 さて、この体験を考えてみるとき、我々には様々な業が故に起こる現象があります。また、魔の用気があります。普段、これら業や魔は眼に見えませんが、今回の蜂の如く、眼に見えて業や魔があったならば、今同様に生活ができるでしょうか?仕事が手に付くでしょうか?との思いに至りました。
 即ち、眼に見えて良いことと、眼に見えない方がよいこと、とあることを感じました。「業病」という病の中には、定まった病(定病)と定まらない病(不定病)があると説かれています。定まった病を軽くする方法は、唱題し自行化他の信心に励むことであり、更にまた定まらない病に対しても、少しでもその病を軽くする方法もまた、唱題し仏道修行に練磨していくことである、と大聖人様は仰せられています。