🎧【増刊号】今週の１曲「 Plastic / Jaden Smith」- ジェイデンから全ての女性たちへ

今週もやってまいりました....この時間、そう、

恒例企画となってきた「今週の１曲」の時間です！

記事の内容をより面白く・興味深くする為に色々と調べ物をしていたら予想以上に記事を書き上げるのに時間がかかってしまいました。

今回も最後までお付き合い頂ければ幸いです🙏🏻

さて、さっそく本題に入りましょう！

今週ご紹介する曲(というかアルバム)はこちら！

私の大好きな若い世代のセレブ代表、

二世セレブとして、またファッションアイコン、ラッパーとして注目を集めるジェイデン・スミス❗️

今回は彼の新作ミックステープ、新プロジェクト

💗The Sunset Tapes:A Cool Tape Story💗

について掘り下げて行こうと思います。

❤️新プロジェクト！「時代の“アイコン“」から全ての女性たちへ

このミックステープは11月17日にドロップされたジェイデンの新作で、現在 iTunes Storeをはじめ、またApple MusicやSpotifyなどでストリーミング配信されています。

(私がApple Music信者なのでリンクがApple Musicなのは言うまでもない)

このアルバムは発表に先立ち、発表される前日(現地時間で11月16日)にBeats 1 Radioで初めてパフォーマンスされ、ジェイデンのファンや音楽ファンたちの間で話題になったもの。

そしてこのパフォーマンスされた日は偶然にも彼のファーストアルバム「SYRE」が発表された日から1年後だったとか....

(因みにファーストアルバムのタイトル:SYREとは彼の本名”Jaden Christopher Syre Smith“から取ったもの。彼のキャリア上でこのアルバムは自分自身を世間に「ICON:アイコン」と位置付けた重要なアルバム。)

今回のミックステープ「The Sunset Tapes:A Cool Tape Story」は彼の新しいプロジェクト「The Sunset Tapes」のスタートラインを切る作品。

そしてこの作品のプロモーションでジェイデンは自身のTwitterで数々の女性の写真を連投。

急にどうした？とみんな思ったかも....

(ジェイデンやカイリージェンナーの親友でお馴染みのジョーディン・ウッズもこのプロモーションに登場した)

実はこの作品のプロモーションで、彼が、多くの女性たちを登場させたのには理由があります。

このミックステープは、ジェイデンが世界中の女性たちからインスパイアされて作られたミックステープなのです。

現在アメリカでは、トランプ大統領率いる共和党による政治が行われていて、性的マイノリティや女性・移民たちが彼の標的になっています。

それにより、今まで“多様性”を重視して「人種のるつぼ」であったアメリカが窮地に立たされているのです。

(※女性、LGBTQ・性的マイノリティはトランプ政権の“敵”とされる存在)

そんな中で、ジェイデンは女性たちからガールズパワーをもらい、インスピレーションを受け、今回の作品の制作へ至りました。

ジェイデンはこの作品「The Sunset Tapes:A Cool Tape Story」を発表するにあたり、自身のツイッターでコメントを発表。

このコメントがとても素敵だなと思ったので、大事なところを抜粋して簡単に要約してみました。

(全文ではなく、中略してまとめています)

I dedicate this album to the Females in my life,from the pretty girl crossing the street that I never got a chance to talk to or get out of my head,to the girls that I see in my favorite movies that are way out of my league and unaware of my existence.

ー 僕はこのアルバムを僕の人生における(全ての)女性たちに捧げます。

(その女性たちとは)僕が声をかけたり、話をしたり、僕の頭の中に登場する機会がない様な、ストリートを横切る可愛い女の子や、まして僕がお気に入りの映画で見るような、僕の仲間ではなく、そして僕の存在を知らない様な女の子たちです。

Thank you to the girl that I never had the chance to call my girlfriend,but I always wanted to( I had never been to an art auction Thank you),you inspired me.

ー 僕が“ガールフレンド”と呼ぶ機会がない様な女の子へ、ありがとう。それでも(僕は芸術作品のオークションになんか感謝したことはなかったけど)あなたは僕をインスパイアしてくれたよ。

These projects dedicated to You,an audible representation of how You make me feel,whenever you are half-way across the world,unaware that you’re my everything.

ー これらのプロジェクト(The Sunset Tapesという彼の新しいプロジェクトのこと)をあなたに捧げるよ。

(僕がこの作品を捧げる「あなた」は)僕が聴き取ることができるような・僕を感じさせてくれる表現の１つであって、いつだって世界中のどこかにいて、(自分が)僕の全てであるということに気づいていないような、そんな人なんだ。

Without all these beautyfully painful memories,I would never be to able to release 3 projects in the matter of 365 days. Thank you to every single Woman in the world for inspiring me - the one that I know personally and ones that I can only see from a far - I would be nothing without You.I love You.

ー これらの美しく、痛みにあふれた様な思い出の全てがなければ、僕は365日の間に3つのプロジェクトをリリースすることは出来ないだろう。

世界中にいる・僕にインスピレーションをくれる全ての女性(それはつまり僕が知ってて、そして僕が遠くから見ることのできる様な人ね)へ、本当にありがとう。

僕はあなたなしでは本当になんにもない様な人間だったろう。

僕はあなたを愛しているよ。

と、なんとも抽象的且つ、結局何が言いたいのか分かりにくい様なコメントではありますが....

ジェイデンは、世界中に存在する・ジェイデンの存在にすら気づいていない様な全ての女性たちからインスピレーションを受け、そしてそのインスピレーションをくれた全ての女性たちへこの作品を捧げることにした様です。

私がこの文章のどこに素晴らしさを感じたのかというと.....

ジェイデンの様な若くて(なんと彼は1998年生まれの20歳)、男性で、しかも世界中への影響力があるセレブが、「僕は全ての女性たちへこの作品を捧げる。あなたは僕の全て。本当にありがとう。愛しているよ。」とメッセージを発信できるこの堂々とした姿勢です。

(トランプ大統領の審判を問う「中間選挙」で、投票したら貰えるシールをジャケットに貼ってセルフィーを撮ったジェイデン。“Let's Change The World”とキャプションを添え、政治への関心と変革への意欲をうかがわせた)

トランプ政権の敵とされる女性たちや、アメリカをはじめとする世界中で流行るフェミニズムの台頭、セクシュアルな問題に対する動きが活発になっているこの時代に、彼の様な、影響力のある若手がこのような発言をして作品を発表できるということが本当に素敵だなと思いました。勇気ある行動です。

彼は性別という単なる１つのカテゴリに囚われず、過去にルイヴィトンの広告でスカートを着用して話題になったり、自身のブランドやアンバサダーとなっているミネラルウォーターの宣伝を怠らなかったり、自身の名を冠したアルバムを発表したりして、(彼の楽曲のタイトルにもある様に)文字通り本物の“ICON”となりました。

彼を世間へアイコンと位置付ける、彼の代名詞とも言える「ICON」という楽曲にはこんな歌詞のフレーズがあるので引用してみます。

What you call an icon livin'?
Start a record label, MSFTS just did it
Nylon cover, five minutes, woah
We up too hot in the business 
'Bout to make a movie independent 
Need new trucks, Independent 
I need you to listen to the vision 

...

I am just an icon living

I am just an icon living, living
I-I-Icon living 
I am just an icon living, living
I am just an i-i-icon

ー あなたは何を生きるアイコンって呼ぶ？

僕は自分でレーベルを立ち上げ、MSFTS(※ジェイデンがプロデュースするブランド)も立ち上げた。

NYLONの表紙に5回も登場したんだ。

僕たちはビジネスにおいて超ホットさ。

映画を作るために独立し、新しいトラックを作るために独立した。

僕はあなたにこの”VISION“を聴いて欲しいよ。

....

ー 僕はただの生きるアイコンさ。そう、生きるアイコンなんだ。

私はそんな彼が本当にこの時代の「アイコン」にふさわしいと思っています。


特に、多様性が重視される現代において、ジェンダーに関する話題はとってもセンシティブですが、彼の様な時代のアイコンが敢えて発言し行動することで、社会的に弱い立場にいる人たちも堂々と生きれる様になると思うのです。

❤️女性たちへの隠れたメッセージ？
〜SOHO、FALLEN 、Yeah Yeah〜

実際、今回の新作に含まれた楽曲には女性へ向けたメッセージとも取れる歌詞が多く散りばめられています。

少しずつですが引用して紹介します。

🎶SOHO

I'm close and I'm so far tonight
(You always have been)
'Til morning time, your soul is yours and mine
(My biggest, my inspiration)

ー 今夜、僕は近いけど遠い(君はいつもそう)

朝までの時間、君の魂は君と僕のもの。

(僕にとって最大の、僕のインスピレーション)

I don't fall in love with most people, but I just love you
Love your eyes, I just had to say that
Told her her eyes are good
Of course, this could be bad for us.

ー 僕はたくさんの人とは恋に落ちないけど、ただ君だけを愛しているよ。

君の瞳が好きで、僕はただ彼女に“彼女の瞳が素敵”って伝える必要があった。

🎶FALLEN(from SYRE)

In my soul, you penetrate, I need your energy 

ー 僕の魂に君が浸透する、僕には君のエネルギーが必要だよ。

I'm surprised you do (baby)
I won't lie to you (I love you)
I'm your guy who's new
Hide me from the blue
I'm dying on the moon, and I just needed you

ー ベイビー、僕は君にサプライズをするよ。

僕は君に嘘なんてつかないよ、僕は君が好きだ。

僕は「BLUE」の陰に隠れた君の男。

僕は月で死んでしまう、そしてそんな僕には君が必要だったよ。

※”I’m dying on the moon”-僕は月で死んでしまう

ジェイデンと親交が深いKid Cudiのアルバム「Man on the Moon: The End of Day」から引用したフレーズ。

前作SYREの人気恋愛ソング「FALLEN」の続編となる「FALLEN Part2」が今回のアルバムに加わりました。

関連性を考えて聴いてみるとまた前作がもっと好きになりますね。

🎶Yeah Yeah

Tonight, tonight, you're my everything
And I will put that on everything
Your eyes, your hips, your everything
Could probably get me to do anything

ー 今夜君は僕のもの。

そして僕はここに全てを置いていくよ。

君の目、君のお尻、君の全てがきっと僕に

どんなことでもさせることが出来ただろうね。

(嘘か本当か分かんないような内容でも世界観でカモフラージュできるジェイデンずるいしあざとい)

(妹のウィロー・スミスと一緒にメットガラにて。)

このように、ジェイデンが女性をテーマにした曲が多く含まれた今作。

ジェイデンにとって女性とは何かと考えた時に、

やはり彼にとって女性はエネルギーやインスピレーションをくれる大切な存在なのではと思います。

愛という普遍的なテーマも彼が歌を書くと

どこかこう、儚げな印象を受けます。

ジャケットのペールピンクな感じもそれを助長させている気がする...

そしてこのシリーズを彼がどうやって完結させるのか気になります。

今後も彼の作品から目が離せません👀😋🙏🏻

❤️表題曲「Plastic」はプラスチックなのにプラチナム?更なる高みへの挑戦。

そして最後に待望の表題曲「Plastic(プラスチック)」についての考察です。

このPlasticにはジェイデン・スミスという人間を理解する為にもぜひ知っておきたいようなワードが散りばめられています。