貞子DX
久しぶりに観ようかな。映画を観ようかな。ということで『貞子DX』である。なにをもってDXなのか。見終わったあともあんまりよく分かってない。でもまあやりたい放題やってますね。今回の貞子は。
主人公はIQ200を誇る天才。妹が呪いのビデオを見てしまったことをきっかけに、『呪いのビデオのメカニズム』を解き明かすために奔走する本作は、思い返してみると本当に人が死んでいない気がする。劇中でちゃんと死んだの2人ぐらいじゃないだろうか。あれ、貞子ってこんなに死ななかったっけ? もうちょっと景気よく人が死ななかったっけ? と思うものの、本作のエンディングから考えてみるとそんな死なないでいいような気もする。
というのも、今回の貞子は「ぶち殺す!」という意志よりも、「生き残りたい」の意志が強い。生き物を病気にさせるウイルスは、そもそも生き物を殺してしまっては繁殖できないじゃない? 需要と供給というか、日常の中に刺激が欲しいっていうか、死をもってエンターテインメントとなろうというか。作内でうさんくさい霊能力者が言ってることは正しかった訳だ。貞子の呪いから生き残る方法とはなにか?
あと今回の貞子はかなりフリーダムで、貞子としての姿で出てくる時間よりも、周りの知り合いの姿で現れる時の方が多い。「周りの知り合いに扮することで、油断させようとしてるのでは?」と予想されるが、殆どの奴が普通に気味悪がっている。お母さんだけはめちゃくちゃ油断する。でもそれは貞子の思惑通りという意味ではなく、普通にお母さんがほんわかしてるだけなのではないか。という疑惑があります。貞子以後にもめっちゃ普通に対応してるし……。でも一般人はああいうものなのかもしれない。あんなに怯えていた感染症に、今は怯えていないように。
この映画の最高潮ポイントはEDなのでぜひEDまで見てほしい。EXILEが歌ってるはず。ホラー映画とEXILEにはなにか癒着があるんじゃないの?