nanki haruka

『演劇を考察してみよう!』終演いたしました!

2024.04.23 03:00


4/17〜21王子小劇場にて上演しました、

無限のネコ定理 第3回公演

「演劇を考察してみよう!」全公演終了いたしました。

ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

今公演に関わってくださったスタッフの方々、出演者の仲間たち、ネコのみんな、心からありがとう!

この作品のおかげで、最高なひとたちに会えたし、勉強になることがたくさんあったし、とんでもない壁も立ちはだかったりしたけどまさに一致団結して乗り越えたし、うわっ演劇してるなってなったし、なんか演劇に真正面から向き合うことができた時間でした

なので、すこし自分なりの自分にとっての演劇の考察を文字にして置かせてください


いや、ほんとに、かなりずーーっと演劇について考えてた

作中のセリフたちがぜんぶブーメランで自分の方に突き刺さって来てさ!


「あんたらは何のために演劇やってんの?」

「それ10年後かもしれないし、20年後かもしれないよ」

「なんでこの子はいつまでも夢を追ってるんだろう」

「不健全だよ」

「そうもうだから私演劇やめるんだ」

「演劇やめた方が幸せじゃん俺ら」

「まわりじゃなくて、あんたがどうしたいかだよ」

東京に出てきてから常にだけど、うっすらとしか考えてなかった、考えることから逃げていた事柄たちに真っ向勝負せんとセリフ言えんかったし聞けんかった

稽古の帰りとかも、電車でずっと考えてしまっとった


演劇は、とくに小中劇場での上演は世間一般では人が来ない、

そうか、人気がないのか!という発見

お客さんひとりを呼ぶにしても、どう言ったら来てくれるのか、応援してくれるのか、見に行ってみようかなと思ってくれるのか

「そりゃ1回は見に行くよ。でも何回も行くかって言われたら、行かないもん」

そーーだよねー、そうだよねえ。

逆に何回も行く人は、どうして何回も来てくれるんだろうと考えたけど、本当に、かなりめっちゃ思い入れを持って、私のことを応援してくれてる方がただった。

そういうみなさんには、ほんとうに心のそこから大感謝。ありがとうの気持ちで溢れかえります。



どうしてこんなに魂込めてやってることなのに、届かないのか、響かないのか。

たぶん、見たことないから。

が大半なんじゃないかと思う。食わず嫌いというか、気軽には手出せない。チケット代は高いし、わざわざ劇場まで行かないと行けないし、その場所は知らないところだし、休みの日は半日潰れるし

どうアプローチするか、自分を、演劇をおすすめするにはどう伝えるべきか。一生戦い続けないといけない

もう演劇やめようなんて、何回も思ってきた

お金にならないし、毎月ギリギリだし、公演ある月はギリギリを超えて滞納だし、稽古で遊びに行く暇はないし、まあそんな遊ぶお金ももともとないけど

でもなんか、あれだ

ハイキュー‼︎のさ、ツッキーが牛若にブロックドシャット決めた時のあの感じ、といえば伝わるのかもしれんけど、私が演劇やってるのって、あの瞬間がたまにあるからだとおもう。

どういうときかはいろいろ

めっちゃいい芝居?って表現が合うかはわからんけど、会話相手とすごい繋がれて芝居できたり、思ったようにできたり、気持ちいい拍手をもらったり、笑ってもらったり

その瞬間のために、毎日飯食って生きている

そうそして終演したいま、毎日働いて飯食う生活に戻っていく

なんかこれの稽古前は、それがすごく虚しいというか納得できてない感じがあったけど、今回いろんな人と出会えて、それで、いいというか

私の中にある『演劇』が、まだ死なない気がしてうれしい。

こないだまで普通に死ぬかと思ってた


南木春香、大した人間でもないんだから、今あること、やることを楽しんでやったもん勝ち

負けてんじゃねえよ!

さいごにお気に入りの写真たちを並べておきます。この度は、ご来場本当にありがとうございました!!


南木春香