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おひょいさんのおたより

経年進化

2024.04.24 06:57


歳をとる、ということは

いろいろ残念なことが多いが、

私がもっとも残念に思うのは

「オシャレをしなくなる」

ということだ。


これは歳をとるとオシャレでなくなる、

という意味ではない。

オシャレをする機会がなくなるということだ。


デートはもちろん、

パーティーにも結婚式にも呼ばれないし、

友人と都会で遊ぶこともない。

仕事ですら前線でバリバリ営業することもなくなってくるので、

パリっとしたスーツも着なくなる。


ちゃんとするタイミングといえば

もうお葬式くらいしかないが、

オシャレを楽しんだあかつきには

家族の縁を切られるだろう。



私は昔から日常的に

仕事でもプライベートでも

「おひょいさんはいちいちオシャレ」

「ズルい!卑怯モノ!」

と、やっかみなのかバカにしてるのか褒めてるのかわからないコメントをよくいただくものの、

申し訳ないが実力の半分も出し切れてない。

てか、したいオシャレをしてない。

ここ15年ほどはハジけた感覚がないのだ。


なんならもう

スウェット上下で1年通して過ごせる気がするし、

ダサい近隣住民しかいない

近所のららぽーと程度なら

「いや地元だから」と言って

スウェットにサンダルで行ける。

てか実際行ってしまう(涙)



これじゃアカン!

人間としてダメになるゾ!と

去年入った退職金の一部前払いで

奮発して憧れの本物リバーシブルスカジャン(9万円…おひょい人生最高額の服)と、

バチクソかわゆいオーバーオール(おひょい人生初)を購入したのだが、

長男の運動会に着て行ったきり(それもどうなん?かなり無理矢理)、

登場させてあげられてない。

ブルーのほうがわかりやすいですが、

スカジャンの首周辺やスソのあたりの色がハゲてるのは、

エイジングウォッシュ加工でくすんだヴィンテージ感を出してるんですね。

この加工で金額もだいぶ違いますが、

私のような枯れゆくオジサンにはちょうど良いのです。

人間がくすんできてるんだから、

ギラギラピカピカしたらアイタタなんです。


うーむ、しかしつまんねー。

どうしたものか。


結局オシャレする機会を増やすには、

SNSで他人にちょっかいを出し、

街への出没機会を増やし、

交友関係を活発にし、

しゃべりたくない人としゃべり倒し、

いろんなとこに首突っ込むほど

アクティブにならなければならない。


うーむ。

どちゃくそハードルが高い…

そんなんできるかーい!

それができたら

そもそもこんな人間になってない!



「足るを知る」生活には

オシャレなど不要でしかないが、

人間は結局社会性動物なのである。

誰かや社会とつながってて、

周りがあって自分がある。


その立ち位置を確認するためにも、

「ハリ」という緊張感や「ハレ」のような日

おめかしして鼻歌を歌いながらスキップしちゃうような日は、

人生のスパイスとして必要だと思うのである。


見てください。

ヨウジ・ヤマモトのコレクションに請われて出演した、

ヴィム・ヴェンダース監督のランウェイを。

かあー

こんなオシャレ最高だなー

ちなみにヴェンダース監督は

「ファッション、僕には何の関係もない」

「ファッションは関心をもつものではない」

とのたまっておりますが、

基本めっちゃオシャレだし

こうして画になる逸材。


こんなジジイにならなくちゃ!

ステキなレディーと歩けるような!



とりあえずまた、

運動会にスカジャンでも着て行くか。