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成功する新規事業と失敗する事業とは?

2018.11.25 23:31

 既存の事業についての相談を受けることと同じぐらい新規事業の相談を受けることがある。

 新規事業といっても、たとえば大企業のようなヒト、モノ、カネのリソースが充分な場合の相談もあれば、全くそれがない完全なスタートアップのケースもある。また事業内容なども、シナジー効果を生みやすい事業もあれば、全く関係のない事業もある。

 確率的に考えると、新規事業はシナジー効果を生みやすい事業のほうが結果が出やすい。しかしながら、その結果は、進め方、推進力にも大きく作用する。


 たとえば、既存事業と強い相関性がある新規の事業でも、それが成功できるかといえば、そうとは言えない。またシナジー効果が低い事業でも、意外にも大当たりすることもある。


 この違いはなんだろうか?と考えてみると、「利を追い求めているか」否かどうかではないかと感じた。


  わかりやすく言えば、初月、スタート時から「利益を狙いにいっているかどうか?」だ。

 

  企業が、新規事業をスタートする時、割と「この数年間は投資期間だ」と割り切って先行投資させるケースが多い。しかし、そういった場合、自分の周りではあまり上手くいっていないケースが多い。

 またたとえば、シナジー効果が薄い事業でも、初月から利益を狙いにいっている企業は、上手くいくケースが多い。たとえ、初速の結果が悪かったとしても、だ。


 仕事をしていると、様々な人との出会いやきっかけが生まれる。あまりロジカルではないかもしれないが、ある種、思いがけないところに成功の種が落ちているケースが多い。その種を拾うためには、行動しなければなかなかそれを手にすることができない。


 よくよく考えたら、起業した当時の代表者たちは、当初は売上よりも、利益をどのように残すかの一点で考えていただろう。まず生き残るために、どのように進んでいけば良いのか、それがわからないが故に行動量を高める。

 それにより、思いがけないビジネスチャンスや、事業のヒントを手にし、ドライブをかけてきた筈である。


 しかしながら新規事業においては、カネもある、ヒトもいる、最早、自分が手を下す必要性がなくなってしまった。

 そうなると、どうしても一番耳の痛い「利益」は後回しにされがちになる。このあたりが新規事業の落とし穴になるのかもしれない。

 勿論、最近から「利」を取りにいったら、事業としてスケールしないのではないか?という意見もその通りかもしれない。しかし綿密な計画と同じぐらいに、行動量を上げることは、それを担保できるのではないかと感じる。


 新規事業を行うことは、そこに従事する人間にとっては、かなりのストレスとプレッシャーのなかで戦っていかなければいけない。

 しかし、商売の基本は、売上からコストを引いた利益をどう上げるのか、だ。このあたりを軽視せず、今一度、着眼点を見直すのも良いかもしれない。

 

 

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