「枯葉と枯草の活け花」というものをやりました
今年の春、6月に小学校4年生の子ども達に「野草で生け花」という題名で総合学習授業をしました。春の花で生け花をやったから、今度は秋の植物の名前も覚えて欲しいと、秋に生け花をする予定でいましたが、先生方から「もう花は少ないけど、ほんとに野草を使って秋の生け花ってできるのでしょうか?」と疑問が出ました。
そこで苦肉の策「枯葉とか枯草を使って生け花にしたらどぉ?」
「はぁ!枯葉? 枯葉じゃ生きてないから生け花じゃないよね!」
「だったら生け花じゃなくて『活け花』ってしたら? 枯草を活かして生け花みたいなオブジェを作るとしたら・・・」
という話の展開になり、子ども達に桂坂で集めた枯草や枯葉の活け花づくりに挑戦してもらう総合学習授業を実行することになりました。
しかし、ホントに枯草なんかで見栄えする作品できるのかなぁ??
心配なので試作品を作りました。
こんなふうに校庭の隅っこに放置されている枯草を集めて・・・
生け花の精神に則って、作ってみた結果「枯草ってバカにできないね、詫びさびのある和の作品がちゃんとできるじゃない!」
校庭でひっそり放置されている秋の植物の名残を集めて活けるだけで・・・
これなら子ども達に教えても大丈夫!と太鼓判押せる試作品になりました。
それで、今日の午前中に子ども達に教えて、実際に作ってもらったところ・・・
大人が作った試作品より、かなりカラフルな作品が次々にできました。
子ども達が「明日活け花を作るから、飾りに使う木の実や葉っぱを家や公園で拾っておいで!」と先生から伝えてもらったところ、庭の紅葉や真っ赤なナンテンの実、それに椿の花などカラフルなトッピングで次々に作品が飾られて、枯葉の詫びというより、お正月の生け花に見間違う作品がいっぱいできました。
でも中には詫びさびに真剣に挑戦した作品もちゃんとあって、
4年生の子ども達もそんな抽象的な美をちゃんと理解できるんだ!と、また実感しました。