【麹町②】表五番町
2018.11.26 14:00
町名:表五番町
読み方:おもてごばんちょう Omote-Gobanchō
区分:俗称か
起立:江戸期
廃止:不明
冠称:なし
現町名:千代田区一番町、二番町、麹町二・三丁目
概要:『江戸切繪圖 : 俚俗 : 麹町通・番町 1』では東が「●四バン甼」(四番町は外濠の方なので誤記かと思われる)、西が「●五番甼」とあり、『東都番町大繪圖 : 安政再版』では両方とも「五ハン丁」とあり、『大江戸今昔めぐり』では東に「五番町」、西には記入なし。千鳥ヶ淵沿いの方を「裏五番町」、火除明地大的射込稽古場、寛政六寅年御勘定所持植物場(後の麹町元園町)に接する方を「表五番町」と呼んだようだが、他よりも資料が少なく、その真偽や来歴がハッキリしない。
なお、1823(文政6)年4月22日に起きた「千代田の刃傷」(松平外記刃傷事件)で被害者側だった曲渕大学は表五番町に住んでいたということなので当町が存在していたのは事実らしい。曲渕は被害者面を決め込んでいたが事件のきっかけを作った張本人であり、そこは見逃されなかった。この事件によって曲渕は表五番町の屋敷(750坪)を召し上げられ、鄙地・目黒に移転させられた(1,000坪)。
撮影場所:表五番町