中医学で考える腰痛について3パターン
2024.04.27 12:00
腰痛
これはヒトならば避けて通れぬ症状。
人間は古来は4つ足歩行だったので、2足歩行になることで、本来使うはずじゃなかった筋肉である「大腰筋」に負担がかかると考えられます。4つ足歩行で、馬が前足上げたときに踏ん張るときに使う筋肉と考えると常時使う筋肉ではないなと。
とその話は中医学とは関係がないので前置きなのですが、
腰痛には3パターンあります。
五臓でいうと、「肝」「腎」、経絡の「膀胱経」(「督脈」も)です。
まず、ギックリ腰など急激に起きた場合は「筋肉」と関係が深い「肝」の失調が考えられます。
現代でいうと、筋膜同士がうまく動かず捻挫に近いような状態である筋膜性腰痛であることが多いです。ただ、実際は原因不明、というパターンなのであくまでも想定ですが。
2つ目は弱く慢性的に続いている腰痛の場合は「腎」が関与していることが多いです。
腎は加齢とともに低下していく臓腑です。
3つ目(4つ目も)は経絡でいう「膀胱経」と「督脈」が関与しています。
「膀胱経」の経絡は背中全体から足の後ろ側を通ります。つまり、背部全てを支配している経絡となります。
実際は、様々な要因が組み合わさるため、「膀胱経」のみというわけではないですが、
急性の痛みに対してはまずは膀胱経の「委中」というツボを刺します。
現代でいうと坐骨神経の派生していく脛骨神経が委中を通ります。
これを疎通経絡という治療を中医学で行います。
後ろに反れない場合は「督脈」が関わるパターンもありますが、これは人づてで聞いたので詳しくは調べられていないです。。。
また、大腰筋刺鍼という鍼治療もあり効果があることが多い印象です。
そこに微弱電流を流すパルスという方法も鍼灸治療では用いられます。