【栽培】大浦太ごぼう
日本一美味のごぼうとも称される
千葉県の伝統野菜♪
見た目はゴツいけど、驚くほど柔らかい♪
分類:キク科ゴボウ属
発芽適温:20~25℃
生育適温:15~25℃
どんな野菜?
ごぼうの原産はユーラシア大陸北部で
中国の一部では薬用として利用されてきましたが
根を食用にするのは実は日本だけです。
日本には中国から渡来され、平安時代の書物「本草和名」には、
キタキス、ウマフブキの名称で記録が残っています。
痩せ地でも育ちますが、主根深根なので、
作土が浅かったり水はけの悪い圃場では栽培が困難です。
長根種と短根種に分かれ、今回の大浦太ごぼうは短根種に当たります。
根長60cm程度が標準ですが
圃場環境によって長いものは1mに達することもあります♪
また、中が空洞化することがありますが
これは劣化ではなく品種特性の一つです。
肉詰めにした調理は絶品です♪
収穫が大変ではありますが
苦労して収穫した新鮮なごぼうの味を是非味わってみましょう♪
露地栽培カレンダー(中間地:東北・北陸を除く本州地域)
畑の準備
【※作付け前に知っておこう♪】
ごぼうは乾燥には比較的強いですが、過湿には弱いので
排水性の悪い圃場での栽培には注意・工夫(後述)が必要です。
根を深く張る為、深め(20cmほど)に耕します。
深く根を張り、生育に必要な養分を自ら求める性質なので、
過剰な肥料分は逆に仇になります。
有機質肥料を施す場合は抑え目にしましょう。
また、排水の良くない圃場の場合は、畝を高くするなどの工夫が必要です。
耕起深く・高畝にした栽培を検討しましょう。
一条栽培の場合は畝幅40cm
二条栽培の場合は畝幅60~80cm程度を用意します。
点播き・筋蒔きのどちらも可能ですが
春作・秋作ともに草の管理の兼ね合いから
ビニールマルチを利用した方が負担が軽減できます。
僕の場合、春作は白黒マルチ、秋作は黒マルチを利用しています。
播種
点播き・筋蒔きのどちらも可能です。
点播きの場合、株間15~20cm、
二条播きの場合は条間30~40cmは確保しましょう。
ごぼうの葉は大きく広がるので
二条点播きの場合はこの点も押さえて条間の十分な確保が必要です。
裸畝の筋蒔きの場合も、条間は30~40cmほどを確保します。
点播き(マルチ畝の場合含む)は
一か所3~5粒程、種が隠れる程度に薄く覆土します。
【※播種の注意点】
ごぼうの種子は『好光性』で、発芽に光を要する為、覆土が厚いと発芽しにくくなります。
間引き作業
発芽後、随時間引きを始め、
(筋蒔きの場合は)最終的に株間が10cm程度になるようにしましょう♪
間引きは小まめに行いましょう。
間引いたごぼうは、葉ごぼう・若ごぼうとしても楽しめます♪
↑播種後1ヶ月ほどの頃の様子♪
この頃から間引きを初めていく。
間引き時期が遅くなると、株同士で 根が巻きあってしまい
間引きが困難になるので注意。
収穫
春作で発芽後から約半年
秋作で発芽後から約9か月が本収獲ですが
試し掘りし、生育が十分であれば随時収獲して問題ありません。
収獲適期の大浦太ごぼう♪
根茎を傷つけないよう
周囲をスコップで掘り
丁寧に収獲する。
無事に収獲したごぼうの様子♪
自家採種のススメ
収獲せずにそのまま残すと、
7月頃開花し、8月中旬頃に種子が充実してきます。
栗のようなトゲが殻となり
中に種子が詰まっています。
完熟前ののごぼうの実♪
ピンポン玉よりも一回り小さいくらいのサイズ感
内部に多数の種子を形成する♪
樹上完熟し採種適期のごぼう♪
樹の高さは2mを超えてくる♪
栗のようなトゲを被った容姿が
非常に特徴的♪
採種後に引っこ抜いたごぼうの様子♪
繊維質の組織だけが残り
次世代生命維持の宿命をやり切った感を感じる
実は結構感無量な瞬間だったりする笑笑
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