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24卒就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【男女文理編】(vol.106)

2023.03.16 05:00

男子、女子、文系、理系、学生が注目する企業の傾向は?


要旨:


24卒学生向けの企業の採用活動が3月1日から解禁され、いよいよ就活シーズンが本格化し始めました。今年の採用活動は、全国各地で企業の合同説明会イベントや対面形式での選考が復活し、新卒採用予定数を増やす企業が前年と比べ約3割増加(※)するなど、活況となることが予想されます。


採用側の視点に立つと、政府が発する採用選考開始期間(6月1日以降)より早期に内定を出したり、初任給の引き上げる動きを取る企業が増えていたりと、人材獲得競争は一層激しくなりつつあります。こうした状況の中、当事者である24卒学生は実際にどういった企業に注目しているのでしょうか。


今回の調査レポートでは、16万人以上の登録がある24卒の学生ユーザーがOpenWork上でどのような企業に注目し検索をかけたか、企業研究を始めているのかを調査しました。本編では、男子、女子、文系、理系、それぞれの学生が注目する企業を発表します。

(※)マイナビ「マイナビ2024年卒企業新卒採用予定調査」


24卒学生【総合】就職注目企業ランキング

早くから成長できる企業が高い注目を集める傾向に

OpenWorkに登録している24卒学生が、OpenWork上で検索をかけた企業を集計した今回のランキング。全体としては、1位アクセンチュア、2位レバレジーズ、3位NTTデータという結果になりました。アクセンチュアは男子学生でも1位、レバレジーズは女子学生・文系学生で1位、NTTデータは理系学生で1位にランクインしました。


注目度が高い企業の共通点としては、「20代成長環境」への社員からの評価が高いことがあげられます。(上位5社中4社は「20代成長環境」の社員評価スコアが4.5超)。実際に企業の採用サイトを覗くと、「早期から裁量権が与えられる」「20代のうちにリーダー職になる人が多い」といった発信が多く見受けられます。


背景としては、「転職前提の就職活動」という若い世代のキャリア観、ジョブ型雇用の推進などによるキャリア初期におけるスキルセットへのニーズの高さが考えられます。また、最近では「ゆるい職場」、「クワイエット・クィッティング(静かな退職)」という言葉を見かける機会が増えており、今後ますます若手の裁量権の大きさに関する注目度は増していくことが考えられます。


24卒学生【男女別】就職注目企業ランキング

男子学生は総合電機メーカーなど有形商材を扱う企業を、女子学生は人材サービスなど無形商材を扱う企業を検索する傾向に

OpenWorkに登録している24卒学生が検索した企業を集計した今回のランキング。男子学生の注目企業1位はアクセンチュア、女子学生の注目企業1位はレバレジーズという結果になりました。


男子学生のランキングでは富士通や日立製作所、ソニーグループや三菱電機、NECといったメーカー系の中でも総合電機・IT関連の企業への関心が高まっていそうです。


一方、女子学生ではレバレジーズ、クイック、リクルートやパーソルキャリアといった企業のランクインが目立ち、人材関連サービス業界への関心が高いことがうかがえる結果となりました。


男女共に注目関心のある企業に大きな差は目立ちませんでしたが、男子学生は有形商材を扱う企業が、女子学生は無形商材を扱う企業がランクインする傾向がありそうです。それぞれ、どういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員クチコミから見ていきます。


「ハードワークが求められるタイミングもあるが、商品を世の中に届けた時、メディアなどで取り上げられた時には達成感を感じる。(ソフトウェア開発、男性、ソニーグループ)」


「国が携わるような生活に不可欠なインフラに関わる大型プロジェクトが多く、やりがいは大きい。(営業、男性、日立製作所)」


「自分の行動から、企業の成長に携われたり、転職者の人生を変えられることにはやりがいを感じられる。(コンサルタント、女性、クイック)」


「自身のキャリアについて悩んでいる方や、現状を改善したい方、キャリアアップを目指す方など様々な顧客にとってベストな選択を届けられた時や、転職活動を終えるまでの過程で何らかの形でサポートした折に感謝された際は働きがいを感じる。(キャリアコンサルタント、女性、パーソルキャリア)」


24卒学生【文理別】就職注目企業ランキング

文系では営業職種を有するサービス系企業が、理系ではエンジニア職や研究職種を有する大手メーカーやSler・ソフト開発関連企業のランクインが目立つ

文系学生の注目企業ランキング1位はレバレジーズでした。また、オープンハウスやサイバーエージェント、キーエンスやサントリーといった営業職種を有する企業はランキング上位になりやすい傾向が見られました。


理系学生の注目企業1位はNTTデータとなりました。NTTデータの他に、SCSKや日鉄ソリューションズといったSler・ソフト開発関連企業への注目が高い傾向にありエンジニア職としての就職に関心があると言えそうです。また、ランキング全体を見渡すと、東京エレクトロンや旭化成、キヤノンや三菱重工業といった研究職種を有する大手メーカー系企業も多数ランクインしました。


「実際に自分がお客様に販売したもの物件を気に入っていただけた時はとても嬉しかったです。また、昇給や賞与にもしっかりと反映されるのでモチベーションを保ちやすいところがいいと思います。(営業、男性、オープンハウス)」


「インターネット広告マーケット1位である会社で一定規模のクライアントを相手に広告営業/運用をした経験は、実際に転職や独立をする際の市場価値もかなり高いと感じている。(広告営業、男性、サイバーエージェント)」


「答えのない課題を具体的なシステムアーキテクチャに落とし込んでいく仕事が多く、それをリードする立場になるので、そういったチャレンジをしたい人には向いている。(SE、男性、日鉄ソリューションズ)」


「若手社員のうちからスケールが大きいプロジェクトに参加が出来、自分が設計・開発したものがそのプロジェクトの製品の一部となるため、個々の仕事にやりがいを感じることが出来る。(研究開発、男性、三菱重工業)」


データの集計について

OpenWork 24卒学生ユーザー160,611名(2023/3/6時点)に限定し検索企業を集計しました。男子:95,989名、女子:64,622名、文系:99,184名、理系:57,579名

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