日本人は胃腸が弱い
日本という国で考えたときに、他の国と異なる点・特徴は気候で「湿度が高い」ことです。
湿度が高いということは中医学で考えると、「脾胃」と関係が深いとされます。
一般的な解釈では、「胃=脾」
もしくは古典では「脾=消化管全て」のことをさしているようです。
この湿度が高いことで
湿度→脾胃の機能が悪くなる→食べ物・水分の消化能力が低下する→食欲不振・浮腫みやすい
という症状がでます。
よって、日本人は全体的に胃腸が弱い傾向にあります。
食養生においては、
①飲み物は冷えたものは控えること
冷たい=体温以下をあらわすので37度前後と以外にもぬるめ・・・
現代的な解釈では冷たい水を摂ることで、胃・消化管が冷えて血流が悪くなり消化能力が低下すると考えられます。
②飲み物を多く摂りすぎない
テレビや雑誌では水は2L以上!みたいな健康法が多いですが、個人差で代謝できる水分量は異なります。
代謝できる範囲を超えることで体内に水を溜め込んでしまい、浮腫み体質へ。
漢方でいう水毒、中医学で言う痰湿という状態になります。
摂りすぎないのも脱水症になるのでほどほどに。
③脂分・糖分・乳製品・生物・生サラダにも気をかける
これらも消化に負担がかかりやすいので摂りすぎないように。
生サラダを取る場合は酢を含むドレッシングを摂ると緩和されます。
薬膳でいう、温性の調味料が酢なのでバランスがとれます。
できれば野菜は加熱したものがおすすめです。
④適度な運動
歩くなどで汗をかくことで代謝が促進されて水毒の改善に繋がります。
漢方薬では五苓散が代表的なものになります。
気圧で頭痛、吐き気、めまいがするなどもあれば気逆+水毒などの可能性もあり柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏白朮天麻湯などより適したものを選んでいきます。
漢方認定薬剤師による体質改善・漢方相談と販売も行っていますのでご相談ください。
(当鍼灸院をご利用いただくことで、腹診・舌診・脈診ができるため、中医学・経絡・漢方医学の全てを総合した最も適したものを選択ができます)
鍼灸では中医学では陰陵泉というツボが脾が弱っている水毒・痰湿改善のツボとして有名です。
脾の改善であれば太白、三陰交というツボ、胃では足三里などもあります。
セルフケアとしては一般の方でも買える台座灸もおすすめ。