23卒就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【大学別編】(vol.93)
東大、京大、早慶、MARCH、それぞれの学生の注目企業は?
要旨:
- 東大と京大の1位は共に野村総合研究所、早慶1位はアクセンチュア、MARCH1位はNTTデータ
- すでにOpenWorkに登録している23卒学生ユーザーは136,419名(2022/3/6時点)
- 東京大学:2,486名、京都大学:1,704名、早稲田大学:4,783名、慶應義塾大学:4,013名、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学):12,422名それぞれの注目企業ランキングを発表
長引くコロナ禍で様々な社会活動がオンライン前提になりつつある昨今ですが、今年で「3期目」と言われているコロナ禍就活も例外ではありません。大学の講義やゼミ、サークル活動などといった、リアルの場での活動が制限され続けたことから「学生時代に力を入れたこと」(通称:ガクチカ)が不足し、面接等の自己アピールに思い悩む学生も多いようです。そのため、リモート環境下であることをフル活用し、オンラインで積極的にインターンや企業説明会に参加したり、情報収集として多くの学生がOpenWorkを活用し企業研究や業界研究を行なっています。(※)
今回の調査レポートでは、すでに13万人以上の登録がある23卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を始めているのかを調査しました。人気ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業にはどのような特徴があるのでしょうか。第1弾は、大学別の注目企業ランキングとして、東大、京大、早慶、MARCHそれぞれの学生が注目する企業を発表します。
(※)OpenWork学生ユーザー数 20卒:約24.5万人、21卒:約24万人、22卒:約24.9万人
【東大・京大】就職注目企業ランキング
東大、京大共に野村総合研究所が1位。東大はコンサルが3割を占める
OpenWorkに登録している23卒学生が検索した企業を集計した今回のランキング。東大生と京大生の1位は共に野村総合研究所となりました。東大生のランキングではコンサルティングファームが全21社中7社と1/3の割合を占めており、中でもマッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループといった外資系戦略コンサルティングファームも多くランクインしました。京大生のランキングでは、関西電力、サントリー、パナソニック、島津製作所といった、関西に本社を置く企業が多くランクインしました。それぞれ、どういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員のクチコミから見ていきます。
「様々な業界の大手企業の重要ポジションにいる方と若いうちからともに仕事をできることは非常にやりがいがあるし自身の勉強にもなる。若いうちから様々なプロジェクト経験を積ませてもらえることはキャリア形成にとっても非常に有用であり、貴重な経験になると思う。周囲も優秀な人材が多いため、互いに刺激を与えながら成長していくことができる。(コンサルタント、男性、野村総合研究所)」
「社員の成長をとても大切にする文化は非常に感じられます。例えば新卒1年目の社員でも週次で1on1をチームマネージャーとはもちろん、チームディレクターとも行う機会はとれますし、それをとるべきだという空気が社内でしっかりと醸成されています。若者だからと舐めて扱われるわけでもなく、しっかりとひとりのビジネスパーソンとして誰もが他人を尊重するところは非常に良い、かつそれがこの会社の強みなのではないかと考えることも多くあります。(コンサルタント、男性、マッキンゼー・アンド・カンパニー)」
「日本だけでなく世界中の人が知っている飲料メーカーであるというだけで、ある意味働くモチベーションになりました。お酒、ジュース、健康食品などなど、商品の幅も広く、感想が身近にあふれているところもモチベーションの一つかと思いました。研修や人事制度が整っていて、部署異動の希望もいずれ聞いてもらえることが多い印象です。(企画職、女性、サントリーホールディングス)」
「入社まではイメージがあまりわかなかったが、自社の機器が社会に貢献しているニュースやプレスリリースをみると、事務職であってもこの会社で働いてよかったと感じる。各種研修等は一通り揃っている印象。自己啓発のメニューもいくつかあるので、学ぼうという意思があれば、自分で色々と学ぶことができると感じる。(事務職、男性、島津製作所)」
【早慶・MARCH】就職注目企業ランキング
早慶・MARCHが注目するIT業界。コンサルは早慶でも上位多数
早稲田・慶應とMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の両ランキングともに、IT大手の富士通や楽天グループ、サイバーエージェントがランクインしました。早稲田・慶應のランキングでも、PwCコンサルティングやデロイト トーマツ コンサルティングといったコンサルティングファームが多くランクインしており、総合系の中でも特にITに強みを持った企業が多く見られます。
「サービス数が多く、社内でのオープンポジションも利用できるため、多くの経験ができると思う。部署、サービスにより開発スタイルも大きく変わるため、社内においても転職に近い異動ができる。また、希望もよく聞いてもらえる印象。英語を使う機会も多いため、英語能力を活かしたい、英語を勉強したい、という想いがある人にもよいのではないかと思う。(開発、女性、楽天グループ)」
「キャリアに悩んだりした際に上長・同僚に率直に相談出来る文化がある。その際、ただのガス抜きだけではなく、次のチャレンジの打診や現状の部署で出来る違う取り組みなどをセットで打診してくれる。前向きなチャレンジであれば基本的に称賛を惜しまない。部署異動願いを出した際、応援してくれることが多く、チームサイバーエージェントという価値観が浸透している。長く働けるベンチャー企業という観点では申し分ない。(広告営業、男性、サイバーエージェント)」
「クライアントの重要な意思決定に携わることができる。カウンターパートは主任や課長、部長レベルの方となるため、社会人なりたての人間は学びは多い。一人一人にコーチが付くため自身のキャリア形成の相談をする環境は整っている。所属部署で自身が望む専門性を身につけることが難しいと感じれば、所属部門を変えることも可能であり、キャリア開発を会社が支援する環境は整っていると思う。(コンサルタント、男性、PwCコンサルティング)」
「新卒研修後すぐにPJに配属され、一通りのビジネススキルをOJTで学ぶ。他のファームと異なり、育てる文化が根付いているため、無理なく成長できる。そしてクライアントもDTCを評価してくれる事が多いので、やりがいがある。育成制度はしっかりしている。他社より研修やフォローアップが手厚いと思う。(コンサルタント、女性、デロイト トーマツ コンサルティング)」
データの集計について
OpenWork 23卒学生ユーザー136,419名(2022/3/6時点)に限定し検索企業を集計しました。東京大学:2,486名、京都大学:1,704名、早稲田大学:4,783名、慶應義塾大学:4,013名、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学):12,422名。