考えを深め思考や情報を整理する5W1Hを進化させた勉強法
5W1Hというものをご存知だろうか。
もちろん多くの方が既知だとは思うが、改めてここで説明をしておきたい。本日の本題につながる大事な前フリでもある。
5W1Hとは、よくビジネスで使われるフレームワークの一つだ。もちろんビジネスだけに止まらず、文章を書くときや考えをまとめるとき、相手に何か伝えるときにも用いられる情報伝達のポイントのことである。
5W1Hとは以下の通り。
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どうやって)
これに沿って情報を提示していけば、わかりやすくなるよというものだ。
これはお仕事だけでなく、もちろん勉強にだって使える。
読書感想文を書くときに使うと、書きやすくなるし、
現代文や英語の長文読解のときに使うと、文意が把握しやすくなるし、
勉強の仕方やスケジュールを考えるときに使うと、情報が整理されるし、
何かアイディアを出したいときに使うと、閃きが起こりやすくなる。
そして、最近、これを進化させた新たな5W1Hというものの存在を知った。
それが、あのトヨタ式である。
トヨタ式5W1Hは、
Why(なぜ)
Why(なぜ)
Why(なぜ)
Why(なぜ)
Why(なぜ)
How(どうやって)
「なぜ」を繰り返すことにより、物事の背後に隠れている真因を暴き出すというもの。
そして、本書ではそこで大事な姿勢として、
- 安易に「あ、そうか」としないこと
- 問題は現行犯逮捕すること
- 見つかるまで探すという姿勢を貫くこと
- H(どうやって)を必ずセットで考えること
を挙げている。
これって、勉強でも使えるよね。5回も「なぜ」をクリアした知識は本物の知識となっていると思うし、そこまで突き詰めれば物事の本質に気付けそうだ。うーん5回が多ければ、例えば3回でもいいぐらいだと思う。例を出してみよう。
考え事の場合:「勉強したいけど勉強いやだ」→なぜ?→できないから→なぜ?→量をこなしていないから→なぜ→できる教材がないから→H:自分のレベルに合った教材を見つけて問題演習をこなせばできるようになって勉強嫌だという気持ちが弱くなる。
志望理由書を書く場合:「志望校●●に決めた」→なぜ?→楽しそうだから→なぜ?→行事が豊富で勉強だけじゃなくて先輩の方々が自立してイベントに取り組んでいると思ったから→なぜ?→実際に通っている先輩に話を聞いたり、実際に文化祭をみて先輩たちが自主的に取り組んだ企画がすごく盛り上がってて自分もこういうものを作りたいと思ったから→H:志望動機の一つを掘り下げ完了。
なんて風に使えば、思考の整理に良さそうだ。
さらに、実際の勉強に使う知識なんかは、1回の「なぜ」でも効果的だと思う。
空は青い→なぜ?→青色の光は空気中に散乱しやすいから
鎌倉幕府は潰れた→なぜ?→元寇で国は守れたけど頑張った武士たちにあげるものがなかったことが引き金の一つ
みたいにして、知識を深めていくのがいい。
「説明する」というのは、知識の使い方としてレベルの高いアウトプット方法。不安なテスト範囲や単元は、自分で自分にどんどん「なぜ」を問いかけよう。
それに現代は良くも悪くも答えが手に入りやすい時代だ。多くの「なぜ」は、その答えがネット上に溢れるほど転がっている。
いつか、ネットの大海でも見つからない「なぜ」に出会ったとき、君がそれに対してしっかり思考し自分なりの答えが出せるように、日々日々答えのある問いで、「なぜ」を掴む練習を積んでおこう。
そのときに、5W1Hは君の心強い味方になってくれるはずだ。
トヨタ式までいかなくとも、自分なりの5W1Hを見つけて、勉強やお仕事に役立てて欲しい。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
考えることって最初のきっかけが大事だからね。一つ出てくれば、思考はつながっていく。