北の国からロウブロウ
西條鉄太郎です。東北出身ですが、この時季の雪国は嫌いです。地面が凍って滑るので、転ばないよう下ばかり向いて歩かないといけない。ついに坂元九の言い付けを破ってしまう日が来た。そしてクッソ寒い。
そんな私ですが、北海道は紋別へ来ています。札幌から高速バスで6時間ほど北上した先にある。
なんでまた、わざわざこの時期にアホみたく寒いのに家から絶対出たくないのに吹雪の北海道、しかも紋別まで来たのかと言うと、「流氷粉氷船ガリンコ号2」へ乗るためです。
何故乗るかだって? 流氷が見たいから? まあ流氷も見たいさそりゃな。でも何よりカッコ良すぎるガリンコ号に乗ってみたい、それだけだ。
↑ 流氷vsガリンコ号のポスターがイカしたデザインだ。船体に印されたロゴもかっけー。
ガリンコ号(ガリンコごう)は、紋別市の紋別港で観光目的に運用されている砕氷船。「ネジを廻すと前に進む」というアルキメデスのねじの原理を利用した「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれる螺旋型のドリルを船体前部に装備していて、それを回転させ氷に乗り上げ、船体重量を加えて氷を割ることで流氷域の航行ができる。北海道遺産の一つ。
(wikipedia)
「艦これ」で45人とケッコンしてる西條、艦も娘も好きですが、とうとうリアル船にもカッコよさを感じるようになってしまった。特に特殊用途の船はカッコいいの多いね。ガリンコ号、こいつもなかなかだ。
流氷粉氷船という名前そのまんま、ガリンコ号は先端にとりつけられた巨大ドリルで流氷をガリガリと天元突破しながら北の海を進む。ハイテクなんだけどローテク。凄いことしてんのにワイルドで、なんとなくロウブロウな存在感が好みです。黒王号、マジックミラー号と並び、「日本三大、男なら乗ってみたい号」のひとつとされている。
まあ、とりあえず実際に乗ってみるしかないだろう。
ってなわけで来た。ググれば出てくる一般的なツアーで来た。
↑ ガリンコ様。真っ赤なボディがイカしてるぜ。
来る途中、ツアーガイドから「本日は残念ながら流氷ありませーん」とネタバレされたため夢も希望もありゃせんかったが、実際来てみるとなんとなく海表がシャーベット状にユルく固まってはいた。奇跡が起きて流氷見れるかも…と少し期待が高まる…!
↑ 流氷と呼べるような代物ではないが、「海が凍ってる」だけでもなんとなく雰囲気あってアガるね。
乗船開始時刻になるまで周囲をぶらついたけど、氷浸けの海洋生物の死骸などが展示されており、これから待ち受ける極寒地獄を示唆しているかのようだった。
↑ キャプテンが生け捕りにした獲物のコレクションだろうか。
いざ乗船。
↑ 超満員状態。行列のできる流氷粉氷船。みんなそんなに流氷が憎いか、粉砕したいのか。
甲板寒い。。
↑ ニット帽忘れたこと後悔。
出発! シャーベット状の海表を、ガリガリというかサラサラかき分けて進むガリンコ号。進め! ガリンコ号!
↑ 凄まじい螺旋力。氷を殺るきマンマン。だがしかし、相手の氷はやるきない。ゲリみたいな氷である。
↑ ワクワクo(^o^)o
3分後
↑ …氷が…なくなった。
氷がなくなり、ただの極寒クルージングとなったため暖かい船内へ入り、キャプテン(っぽいカッコいいお父さん)から説明を受ける。地球温暖化で、ここ数年は滅多に流氷は現れず、幻となっているらしい。
↑ windowsタブレットで流氷の動画を見せてくれたクールなキャプテン。「私の流氷動画をタブレットの枠が入らないようにして君のスマホで撮りなさい。それで友達に流氷見たぞって言いふらせばいいw イージーに行こう」とのこと。イージー過ぎて紋別まで来る必要がない。
キャプテンの話はユーモアと男のロマンに溢れ面白く、実際の流氷は見れなかったがとても面白かった。ちなみに「11年間毎年トライして1度も見れていない観光客もいる」とのこと。そんな確率のガチャ、もはや実在しないだろ流氷。
というわけで、流氷のない流氷ツアーは出航後間もなく終わりをつげた。
まあ流氷は見れなかったが、負け惜しみや嘘とかではなく、マジでガリンコ号のかっこよさやキャプテンのダンディートークには満足したので来たかいがあったとおもう。
さて、用事済んだからさっさと東京帰って仕事(艦これ冬イベ)やろう…。
*
オマケ
↑ 御当地怪獣モンベモン! ロウブロウでかわいすぎるバイナル! 4320円もしたが、せっかくなので買った。。モンベモンの根付けも、2パターンのカラバリを両方揃えて買った…。気に入りまくり。
↑ 唐突にそこらじゅうにタギングされまくっててよくわからんガリンコ様のゆるキャラらしきもの。じっと見ていると吸い込まれそうな黒くて底深い瞳が怖い