Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【白馬岳 2018.11.27】雪山シーズンスタート!白銀の大雪渓に抱かれて

2018.12.01 02:00

暖冬、そして例年よりも少ない降雪予報が続く2018年の冬シーズン。そんな中ソワソワし始める男が2人エルクに居た、スタッフ深澤と綾井である。決してクリスマスのデートプランやプレゼントに悩んでいるのではない。早く雪と戯れたくてソワソワしているのである。

女性との戯れには縁のない2人が向かったのは、豪雪地帯の白馬岳。雪が降らなければ降るところへ行ってやると、男2人の前泊車中泊の末に登山口の猿倉へ到着しました。


夜明け前の猿倉駐車場、闇を追いやる陽光のグラデーションにいつも心を奪われます。

雪山の一発目ということで、準備も入念に出発です。

林道歩きをしてものの10分ほどでしょうか。すぐに白馬の山並が姿を現しました。

いきなり白馬岳のしっかりとした山容を見ることができます。大雪渓の入り口の白馬尻まで向かいます。

昨年の同時期に山スキーに来た深澤、昨年はこの林道もしっかりと雪で覆われていたそうです。暖冬のおかげか手軽に入山できたのは良かったです。

その去年の山スキー山行はこの渡渉に失敗し、心を折られて早々に撤退したスタッフ深澤。今回は無事渡れました。

間も無く日の出の時間です。振り返りご来光を見ようとしましたが、すぐに前の風景に視線を持っていかれました。

真っ赤に染まる白馬岳。素晴らしく見事なモルゲンロート、この日の山行の好天を知らせる意味でも2人を興奮させるのには簡単すぎました。

絶景の中白馬尻へ到着。「おつかれさん」ってよりこれからの雪渓登りの方がハードなので、「がんばれよ」の言葉のほうがいいと思う(笑)

こんなに開けたら好展望地にものの30分で到着です。南アルプスではありえねー!南アルプス党の綾井も北アルプスの魅力(魔力)に心が動かされます。でも南アルプスのグヘグヘ登った末にいきなり現れる絶景ってやつも、マゾ向きでやっぱり好き。

気温はこの季節の割には高かったです。しかしこれからの雪渓歩きは吹きさらしになります、怪しいスパイダーマンスタイルで雪渓に取り付きます!

ここから先はアイゼンを装着します。横に置いてある行動食は今回テストさせていただいた「トレイルバター」。

なんと一袋760kcal!!。即効性のある糖質ではなく良質な脂質が高カロリーにつながっています。分かりやすく言えばピーナッツバターに近いです。手袋をつけながら簡単に摂取できるので、冬山の行動食にオススメです!近々エルクでも入荷する予定です。

さて白馬尻から雪渓の右岸側をトラバース気味で登ります。

雪渓も崩れているところが所々ありました。ほぼ夏道通りに行けば大丈夫です。

そして雪渓のど真ん中にドロップイン!白銀の大雪渓に包まれ、圧倒的な開放感。綾井は鼻水を垂れ流しながら感動の咆哮を上げる。

「最高ぉーー!!」

実は前後に同じように登るパーティがいたのだがこの時は気づかず、ただ大自然の孤独を2人で噛み締めていました。

岩と雪、白と青。厳しいシーズンだからこそ味わえる至高の景色。2人とも寒さには弱い、しかしこのシーズンでも山に向かわざるを得ない。綾井に至っては鼻水が凍って、鼻の下が荒れに荒れてもなおである。

休憩もゆっくりできる穏やかな天気でした。本来なら動き続けなければ、寒くてたまらないのだからこの日は本当に天気に恵まれました。

休憩をしていると、山スキーで登る登山者が登場。圧倒的な機動力(この人がすごいのもあります)で抜かれました。地元の方で朝に登って滑降、昼から仕事という羨ましい山スキーヤーさんでした。

登り一辺倒の白馬大雪渓。エルク一の体力の持ち主である深澤がここでペースを落とす。この時は調子が悪いのかなと思っていましたが、アバランチギアやロープなどを担いでパッキングウェイトは綾井の倍以上ありました。

初冬の好天ということで、綾井はギアを省いていましたがさすが「男・深澤」。そんな男に荷物のシェアを提案すること自体が失礼だ。お先に進みます。

稜線までもう少しというところで、強い逆風が容赦なく襲います。そういえば深澤のザックがパンパンということにこの時気づくも、彼は黙々と進み続けます。そんな彼を待つのも失礼にあたるだろう、置いて先に進みます。

白馬大雪渓の終了を告げる「村営白馬岳頂上宿舎」に到着です。ここまで来れば頂上まではもう少しです。

白馬三山の杓子岳と白馬鑓ヶ岳。美しい稜線を歩きたいのは山々だが、夏ならいざ知らず日帰りではまず厳しいですね。

小屋から登って稜線のその先の景色へ。

冬には人を寄せ付けない圧倒的存在感「剱岳」、富山の名山「毛勝三山」。なかなか冬には行けないなぁー、でもいつかはチャレンジしたみたい!

遠くは槍ヶ岳や薬師岳なども見ることができた澄み渡った光景。風は強いものの一般的な冬のアルプスの風といったところ。これなら頂上への稜線歩きも大丈夫!

稜線は風で雪が飛んでいるので、足が埋まることなく快適に歩けました。

頂上直下の景色はいつもここで泣き出しそうになります。堪え、耐えてあともう少し。山頂で喜びを爆発させよう。

「白馬岳」山頂到着です。

朝日岳の方に目をやれば、空の青と混じり合った日本海が広がっていました。

お疲れ様でした!男同士の自撮りは大抵汚くなるものです(笑)

喜びを2人で分かち合います!

あとは下山を開始しましょう。今回の目的の1つである白馬大雪渓尻セードをいざ敢行だ!

写真では分かりにくいですが、ヒップソリなどが無ければまったく滑れません。酷い有様でした。この雪の状況では勢いをつけても10mも滑れない。かといって急斜面を尻セードで降りる勇気は我々には毛頭ない。「今日は楽しかったねー」なんて言いながら、本来の目的である尻セードという存在を頭から消し去った。やっぱり今度は山スキーで滑降しよう!

帰りは戸隠山方面を見ながら下ります。戸隠や妙高、火打など信越国境あたりの山もいつか行ってみたい。スタッフ深澤はこの辺りの山に精通しているので、興味のある方は是非エルクで聞いてみてください。

無事に白馬岳尻に下山しました。本格的な冬山シーズンになれば容易に入山できないでしょう。ある意味タイミングは良かったのかもしれません。「春にまた行きたいね」と2人で少し寂しげに語って、白馬岳を後にしました。



最高の天気に恵まれ良いスタートを切った雪山シーズン。まだまだやりたいことだらけ、冬も遊びまくりましょう!

ちなみに来年のエルクツアー一発目は「富士山小屋泊雪上訓練」です。雪山にチャレンジしたい方や、基礎を見直したい方は是非参加してみてください。アイゼン歩行や滑落停止などを練習しましょう!