盛者必衰。
「あ〜あ〜、川の流れのよ〜に〜♬」という歌が流れていた昭和最後の年も今や遠く。
そして平成もそろそろという時間の流れに押されて色々変わって行きまして、
ヘッドセット界唯一無二アイコンたるChrisKingからも遂にバラバラのヘッドセット「Drop-set」が出てしまいました。
キングのヘッドと言えば「カップにベアリングが圧入されている構造」が基本だった訳ですが、
徐々に増え行くフレームとカップが一体になった「インテグラルヘッド」も無視出来なくなった様で、
インテグラルヘッドに対応したキングのヘッドセットが此処に降臨、と。
「カップ圧入じゃないならただの規格品ベアリング?」
と穿った見方をしてしまいそうになりますが、あのキングがブランドを安売りするとは思えませんので、
此奴の中にはきっとキングのエッセンスがタップリ詰まっており、予想外の耐久性を示してくれるに違いない!
その本当の所は数年後に判明しとる事でしょう。
そんな新登場の部品がある反面、そっと静かにフェードアウトして行きそうな部品もあります。
例えば此方の170mm規格ハブ。
135mmQRにおける142mmスルーと同じ関係にある「177mm/12mmスルー」は結構定番化していますが、
クイック仕様の170mmとなると今後採用フレームが出て来る可能性は非常に低いのではないでしょうか。
170ハブと177mmハブは共通のモノが多く、エンドのカラー交換でどちらでも使える事が殆どです。
とは言えそのQR用カラーが手に入らないとなると一気に追い込まれるかもしれない。
国内通常流通品の中では恐らく最安であったと思われるBazookaブランド170mmハブ(Chosen社製¥14,800)も、
今回手配したモノが代理店さん在庫のラス1だった模様で、次回入荷予定は・・・どうなるんでしょうねぇ?
勿論、予算に幅を持たせられるなら選択肢はまだまだありますので顔面蒼白という事態ではありません。
しかし「この位の予算でこんな感じで!」という自由は減って行くのがマイノリティーの宿命。
永らく親しまれた「LX」というグレードも、そっとラインナップから消えましたね。
中でも惜しまれるのは此方のリムブレーキ用ハブ「HB-T670/FH-T670」、手持ち在庫1ペアを最後にサヨウナラです。
金属味を活かしたグロスシルバーがほんのりと良いモノ感を醸しながらもリーズナブル(前¥2,165&後¥3,542)で、
実用性と趣味性のバランスがバッチリだったのに・・・残念。
時代はディスクブレーキ全盛時代ですから、リムブレーキ用部品が淘汰されて行くのは当然です。
しかしですね、Surlyの永遠の定番・Crosscheckを組む際に使うんですよ!だから選択肢減ると困るんですよ!
雨も泥も一切無視して走るんだ、という人を魅惑するメンテ簡易なカートリッジベアリング式ハブとかになると、
リムブレーキ用の最安品は恐らくTNIのローディーハブ(¥8,800)かと思いますが、コレとてとっくの昔に廃盤品扱いですし。
先日、長男が「ポップコーンが食べたい」と言うのでポップコーンを探しに行ったのですが、
無いんですよ、あのアルミのフライパンみたいなのを火にかけてフリフリするポップコーンが何処にも無いのです。
最終的に見つかったのは袋入りのポップコーンの素のみ。
嘗ては何処のスーパーでも売っていたあのフリフリポップコーン、今もきっと何処かで売ってるんでしょうけど、
探してみるまではこんなにマイノリティー化しているとは知らなんだ。
盛者必衰、正にコレ。