アフリカ開発銀行Pre-TICAD 7セミナー
今日はAfDB(アフリカ開発銀行)主催のイベントに参加してきました。データなども織り交ぜてなかなか骨太な内容だったように思います。
■冒頭
まずは来賓の方の挨拶などから始まり、AfDBの取り組みなどが語られました。その中でも、AfDBが2022年までの10カ年戦略の中で目指すHigh 5s(ハイ・ファイブズ)について少し強調されていたように思います。
①アフリカの電化→オン/オフグリッド
②食糧増産→生産性/量アップ
③工業化→民間セクター後押し
④地域統合→移動インフラ整備
⑤生活の質の向上→雇用/教育/衛生/医療
■TICAD7
続いて、3年に1度アフリカの首脳陣と日本が開催するアフリカ開発会議について。大使からの「TICAD7はビジネスサミットにしたい」という言葉が印象的でした。
・公約実現には民間投資が不足
・日本企業のアフリカでの名声の高さ
・第三国経由の進出の拡大=日仏、日印、日中、日トルコの民間連携
・同友会、経団連の低減「TICADにBtoBフォーラムを」
・現在の検討状況(来年8月までの流れ/本番での取扱い重要度)
などなどが指摘された上で、
今後のTICAD7で予想される展開として
【アフリカ側から】
・中国製インフラの上に日本企業の技術を
・アジアの成功体験をアフリカに移植
【日本企業側から】
・やる気とアイデアは豊富
・ビジネス環境の改善必須
【日本政府としては】
・既存のJICA/JBIC/AfDB/世銀/MIGAなどの枠組みの成果と改善すべき点
・民間企業と探って行きたい
とのこと。
また、イベント後半のスライドの中で出たデータ(定量面)について
直近50年でのアフリカDBへの投資比率。日本は約5.5%で第4位。トップは上から
ナイジェリア(9.3%)
USA(6.6%)
エジプト(5.6%)
日本(5.5%)
南アフリカ(5.1%)
ばらつき的には当然かもしれないけれど、アフリカ、ヨーロッパが多い印象。
最後のPrivate SectorへのLoanをしている企業については実名で、
Line of Credit→zanaco、Housing Finance Bank
Project Finance→INDORAMA、Lake Turkana
Corporate Loan→OLAM、DANGOTE
あたりの企業名が。OLAMくらいしか分からなかった。。