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使い勝手がよくなる色々な水栓機能

2018.11.27 23:30

シングルレバーが主流進化して使いやすく

キッチンの水栓は、毎日使うものなので、使い勝手の良さを重視して選びたい。水栓の今の主流は、「シングルレバー混合栓」。ハンドルひとつで湯水の量や温度を操作できるので使いやすい。

以前のレバーは「上げ止め式」と「下げ止め式」が混在していたが、2000年4月1日から「下げ止め式」に統一され、ハンドルを下げた時に止水する。阪神淡路の震災時に、落下物などの力が加わったために吐水してしまって二次的被害があったことがきっかけだという説もある。こんなところにも水栓の進化がある。


吐水の水流も進化している。ストレート水流だけでなく、使用場面にあわせてシャワー水流に切り替えられるものがある。なかには、水はねを抑えるほど柔らかい吐水になるものもあり、洗い物の際に感じるストレスが減少しそうだ。

水栓はキッチンの印象の決め手のひとつにもなるため、デザインにもこだわりたいという要望も増えてきている。オープンなキッチンが増えているのでインテリアに溶け込むワンランク上の水栓が好まれる傾向にある。

キッチンの水栓は、さまざまな進化をしている。最近の主流の水栓を知り、水栓選びのポイントを把握しておこう。


【多彩なデザインも魅力のひとつ】

手元の空間が広く、大きな鍋も洗いやすい

写真提供/グローエ


ツーハンドルでレトロな雰囲気を醸し出す

写真提供/グローエ


人気の高いグースネック。「がちょうの首」の意味

写真提供/ハンスグローエ


【おすすめの水栓】ハンスグローエのホース水栓

ハンスグローエのホース水栓は、蛇腹タイプのホースと異なりホース部分をスムーズに引き出すことができ、雑音も出ずストレスフリーです。また汚れも溜らないので清掃性も高くよくお客様にご提案しています。



【水栓選びのポイント】

◆主流はシングルレバー

◆シングルレバーは下げ止め式に統一された

◆デザインも豊富に

◆プラスαの機能で便利に



【ハンドルの種類】

デザインにより、レバーやハンドルの形状や位置も様々で、使いやすさにも差が出る。


シングルレバー

●片手で吐水・止水と湯温の調整ができる

●こまめな吐水、止水が手間なくできる

●高機能なものも登場

写真提供/カクダイ



ツーハンドル

●給湯用、給水用にそれぞれのハンドル(バルブ)を調整

●個性的なデザインが多い

●最近は使い勝手よりもデザイン重視の傾向

写真提供/カクダイ


【毎日の家事が楽になる 使いやすい機能】

毎日使うものなので「これは便利」と納得できる機能を取り入れたい。


ホースを引き出せる

シンクの隅までシャワーを届かせることができるのでシンクの掃除などが楽になる

写真提供/LIXIL


お湯の無駄をなくす

「ハンドルが中央にあるときは水が出る」などの工夫で、無意識にお湯を使ってしまうことを防ぐ

写真提供/TOTO


水ハネしにくいシャワー

食器洗いなどのときに周囲に水がはねるのを防ぐため、シンク周辺の水ハネ汚れが減る

写真提供/TOTO


浄水機能を追加する

水栓本体に浄水カートリッジが内蔵されていて、場所をとらずに浄水機能を追加

写真提供/タカギ


【便利&節水効果を期待できる 止水・吐水の方法】

吐水方法が進化している。こまめな止水ができるため節水になる。水栓ハンドルが汚れないというメリットもある。


センサーにより自動で

センサーの働きで、蛇口近くに手を持っていくと吐水し、離れると止水する

写真提供/LIXIL


ハンドルに触れずに

レバーまで手を伸ばさなくてもセンサーにかざせば吐水・止水ができる

写真提供/LIXIL


ボタンに触れるだけ

両手がふさがっていても腕や手首などでボタンを操作できる

写真提供/ハンスグローエ


手を使わず足で

作業の手を止めずに、足先で水の出し止めができる

写真提供/TOTO



【プロの視点】設置後の使いやすさに配慮を


デザインだけで決めずサイズも確認

水栓はデザイン選びも楽しみのひとつだが、デザイン優先で選ぶ場合にも設置後の使い勝手には気を配りたい。手元の作業スペースがしっかり確保できるか、シンクの中央部分に吐水できるかなどは重要なポイントだ。水栓の高さ、ハンドルの位置、シンクとのバランスなど、選定の際にはサイズの確認を怠らないようにしたい。


設置位置は施主と納得いくまで相談を

キッチンリフォームにより、新たに水栓を設置する場合に気をつけたいのは、水栓の取り付け位置だ。シンクの左右どちらかに寄せる場合、一般的には、熱源側に寄せた方が動線的に使いやすい。ただ、ハンドルの位置や形、使用する人の利き手などにより、使いやすい位置は異なる。必ず、計画段階で施主に希望の確認を取ろう。