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CBDによる痛みの軽減効果

2018.11.30 01:25

痛みとは、カラダが脳に警告を送り、体内外に何らかの問題があることを知らせる手段。

神経痛や慢性痛リウマチ歯痛などその種類は様々で、時には生活に支障をおよぼすこともあります。

痛みによる悩みや症状を抱える患者の数は、心臓病、がん、糖尿病を合計した患者の総数よりも多く、全米でも問題となっています。医療費や生産性の損失のため、毎年6000億ドルもの国家予算が消費されている状況なのだとか。

痛みの治療のために、今まで多くの処方薬が用いられてきましたが、ほとんどの薬は、痛みに対して長期的に改善させることがなく、必ずと言っていいほど副作用を伴っていました。

今回は、画期的な発見とも言えるCBDの痛みに対する効果についてご説明します。


CBDの効果と安全性

CBDが吐き気・嘔吐を軽減し、発作を抑制し、不安、うつ、そして精神疾患にも効くことが多くの研究により解明されています。さらにオピオイドなどの代表的な鎮痛剤に見られる副作用もないということで、近年スポーツ業界からも大注目を集めています。

天然に生えている草と化学合成物質では、その差は歴然。CBDはただの’’クサ’’から抽出された成分ということで、研究により毒性もなく人工化合物よりも安心して使えます。


CBDの鎮痛作用

CBDの効能のなかで、最も多くの研究結果とともに証明され、認知されているのが鎮痛作用です。

さらにCBDは、CB1受容体との相互作用がTHCの100分の1と弱く、たとえこれらの受容体と結合しても、THCのように思考や知覚に作用を及ぼすことはありません。

CBDの主な作用とは、疼痛伝達経路におけるニューロンの信号伝達抑制すること

神経などに損傷が発生すると、神経接合部の周囲にあるグリア細胞の生産増加します。

これらのグリア細胞は、炎症や痛みの信号を拡散する化学伝達物質であるサイトカインというたんぱく質を生成。

CBDの分子グリア細胞に結合すると、サイトカイン生成が低下し、患者は顕著に痛みが減少したと感じます。

これが、CBDの服用による疼痛緩和効果。他の方法と比べてはるかに持続すると報告されている主な理由となっています。仕組みはお解りいただけたでしょうか。

2012年に発表された研究では、 CBDは鎮痛耐性を起こさずに慢性的な炎症、神経障害による痛みを大いに抑制したことが分かっています。しかも従来の鎮痛剤(オピオイドなど)のような中毒性が無いことがとても魅力的な部分となっているのです。

例えばイギリスなどでは、すでに多発性硬化症神経性疼痛痙縮治療薬として、THCCBDを含有する口腔内スプレー薬サティベックスが使用されています。


CBDの治療効果

昨年発表された世界保健機関(WHO)の報告書では、「いかなる公衆衛生上の問題も......純粋なCBDの使用に関連しない」とされ、依存性や乱用の危険は示されていないとのこと。

「CBD成分は大麻草から抽出されますが、種と茎にはTHCがほとんど含まれていないため、いわゆるハイになるような作用はまったくありません。むしろ、ストレスなどで過剰になった神経を落ちつかせる作用がある」

「てんかんの発作を筆頭に、不眠症、痛み(頭痛、胃痛、歯痛など)、食欲不振、吐き気皮膚炎、統合失調症、抜け毛、アルツハイマーなど、100近くの疾患に関して、世界保健機構(WHO)はCBDに関する有効性安全性高く評価しています。欧米では医薬品(エピディオレックス®)としてすでに認可され、ここ10年で市場が700%になるとの報告もあります」と、昭和大学薬学部教授の佐藤均先生も述べています。

「人間の体内には、もともと身体調節機能があります。食欲や痛み、免疫調整、感情抑制、運動機能。発達と老化、神経保護、認知と記憶などが、滞りなく行われる機能です。

それを、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)と言い、いわゆる体内の交通整理を行っています。しかし、加齢やストレス、生活習慣でECSのはたらきが弱ると『カンナビノイド欠乏症』となり、不調が起こります。しかし、CBDを摂ることでECSのはたらきを取り戻すことができます。また、CBDは過剰になった神経を落ちつかせるので、リラックス効果があるのです」


私たちの細胞間のネットワークに働きかけ、体内システムを正常化してくれるTHCやCBD。その中でもCBDは特に精神作用が無いとして、人気を集めています。

このシステムが発見されたのがここ20年以内ということで、まだ馴染みの無い方も多いかもしれません。

ですが、WHOなどの世界保健機構にも認可され医療業界でも導入され始めた結果、今年はその治療成分も最も多く含む大麻の解禁が世界中で行われているといった状況です。

本来なら、THCとCBDの併用が一番治療には効くのですが、未だにTHCが違法な国日本では、今一番安全有効な治療方法がCBDとなっています。

私や家族の体感からもそのことは証明されており、1日も早く一人でも多くの方にもその効果を実感してもらい、楽に生活できる世の中を作りたいと切に願います。