Healing of lights.
このところ恵比寿ガーデンシネマにまったく行けていかなかった。
時間がない、忙しすぎた、というのが一番の理由ではあるが、
もうひとつの理由もあったりする。
私は恵比寿ガーデンシネマをとても愛しているのだけど
映画を鑑賞するための映画館という枠を越えて
「恵比寿ガーデンシネマを体験しに行く」という感覚でここを愛している。
明るい時間も素晴らしいのだけど、お薦めは断然に夜のとばりがおりてから。
ガーデンプレイス自体が異国のような情緒に包まれる、マジカルアワーの到来だ。
……という話を仲良しの某さんに話したら、
ぜひ行きたい!行って映画見ながらお酒を飲もう!という約束になり
何度か時間が空いたタイミングで
「今日どうですか!?」なんてやりあっていたのだけど、都合が合うことがなかったのだ。
なんとなく、一緒に行かないとわるいかな?という気後れする心がはたらいて
少し足が遠のいていたのも事実なのだ。
けれど、先日大きな重い仕事が一段落ついたのを潮に
いてもたっても「ガーデンシネマ」なモードになってしまった。
いつもどおり、最終の上映コンテンツであればタイトルそのものはなんでもよく、
事前にチケット予約を済ませて向かった。
すっかり忘れていたけれど、
季節はまもなくホリデーシーズン本番。ガーデンプレイスとて例外ではなく
「シンプルイズベスト」を地でいくようなミニマルで美しいイルミネーションが出迎える。
赤い絨毯がしかれた両脇を灯りをまとった並木がかこむ。
やわらかくあたたかみのある光がさんざめき、まるで夢の世界のようだった。
仕事の解放感も手伝い、映画館までの足取りも弾む。
もはや風物詩にもなった感のある、バカラのシャンデリアが荘厳さすら感じさせ
その華やかさを背に、あえてひっそりと存在を主張しない映画館のなかへ。
クラシックでモダン、趣味とカルチャーの館といった風情で実に落ち着いたひとときを過ごすことできた。
いいね、ガーデンシネマ。。。。LOVE。