当塾に合う人・合わない人
私は当塾での指導を通して、生徒たちを受験マシーンみたいに育てる気はありません。
もちろん、志望校合格・学力向上を達成させることも目指していますが、それだけでなく、そのための勉強を通して、社会に影響を及ぼすような、大きい人間に育ってほしい一心で指導しています。
ただ残念なことに、私に柔軟性がないのと古臭い人間なので、自分の指導が今の世の中に合っているとは思いません。
しかし、生徒時代に私の言っていたことが理解できていた者、生徒時代には気づかず退会したものの、後になって私の真意を理解し再度連絡を取ってきた者は、社会人として活躍しています。それを私も誇りに思っています。
今の世の中に合っていない指導なのに、今の世の中で教え子が活躍している…なんかおかしい気もしますが。
ただ、私の真意が生徒だけでなく保護者も理解できないままのケースも多いです。
これまで生徒や保護者を見てきて、当塾に合う生徒・保護者、合わない生徒・保護者を思いつくまま挙げておきます。
(合うケース)
・生活レベルの向上・維持より、我が子の成長・教育を優先する家庭
・母親が専業主婦または仕事をしても空き時間にする程度(パートとか内職とか)
・両親のいずれかが前面に立って子供に注意する
・感謝の気持ち・礼儀・うそをつかない・「人の話を聞く・書いてあることをよく読む・よく見る」といった当たり前のことを身につけることを最優先し、子供も当たり前のように身についている
・我が子が誰かに注意された場合、我が子を疑える
・保護者が「塾に行っても、子供がちゃんと勉強しなければ、学力が向上するわけない」と思っている
(合わないケース)
・生活レベルの向上を優先する家庭
・母親が「共働きが当たり前」みたいに思っている
・両親がともに子供に注意する
・上に書いたような当たり前のことより、成績を伸ばすことを最優先している
・我が子が誰かに注意された場合、「我が子は悪くない」と考える
・保護者や子供が「塾に行けば、すぐに成績が上がる。塾に行った時だけ勉強すれば成績が上がる」と思っている。
・好成績をとることやお金が全てのような考えがある
・子どもの教育についてどこか後ろめたいことがある。
特に「感謝の気持ち」の有無は大きいと思います。
というのも、私が生徒に対してかなり手厚く行うからです。
それを「自分のためにここまでしてくれる」と思う生徒は頑張れるでしょうが、「月謝を払ってるんだから当然」みたいに思う生徒は、どこかで何らかの形でつまずきます。
これでますます生徒は増えないでしょうね。ま、仕方ないです。世の中全体がそういう風になっているように感じますから。