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東日本ボクシング協会

[見どころ!]ジェイソン・マロニー vs.武居由樹

2024.05.04 08:56

5月6日(月=振替休日)東京ドーム
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)
vs.
挑戦者・武居由樹(大橋)

マロニー=1991年1月10日、オーストラリア出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:29戦27勝(19KO)2敗。

武居=1996年7月12日、東京都出身の27歳。左ボクサーファイター型。戦績:8戦全勝(8KO)。

武居は隙が少ない王者マロニーを崩せるか 

 元K-1王者の武居が、双子の世界王者として知られるマロニーに挑む。プロボクシングに転向してから8戦すべて規定ラウンド内で終わらせてきた武居の強打は、経験値の高い万能型のマロニーに通用するのか。

 マロニーは10年のプロキャリアで29戦27勝(19KO)2敗の戦績を残している。敗北は2018年10月、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのIBF世界バンタム級王座決定戦で2対1に割れる判定を落とした試合と、2020年10月にWBA&IBF同級王者の井上尚弥(大橋)に7回KO負けした2試合だけだ。その後、ジョシュア・グリーア(アメリカ)、アストン・パリクテ(フィリピン)、ナワポーン・ソールンビサイ(タイ)、ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)、サウル・サンチェス(アメリカ)ら強豪を下し6連勝(1KO)を収めている。自国だけでなくアメリカ(6度)、カナダで戦うなど逞しさを増している。スピード、パワー、テクニック、スタミナ、耐久力などバランスのとれた戦力を備えており、基本に忠実なボクシングには隙が少ない印象だ。

 武居はK-1を離れたあと2021年3月にプロボクシングに転向。5戦目に東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得し、初防衛戦ではマロニーのトレーナーを務めるアンジェロ・ハイダー・トレーナー門下の元世界ランカー、ブルーノ・タリモ(タンザニア/オーストラリア)に11回TKO勝ちを収めている。独特の間合いとタイミングを持ったサウスポーのパンチャーで、特に飛び込んで放つ左ボディブローが強くて巧い。経験不足の感は否めないが、多くの可能性と意外性を秘めた選手であることは間違いない。バンタム級の体重で戦うのは今回が初めてとなる。

 マロニーが足をつかいながら左ジャブで突き放しにかかり、武居が飛び込むチャンスをうかがう展開が予想される。サウスポーとの体験経験が少ないマロニーを相手に、武居には序盤で思い切った攻撃を仕掛けてみるという選択肢もありそうだ。(原功)