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シードルを語るために必要な8つのこと:シードルの基礎知識と銘柄一覧

シードルの作り方(工程と工法):シードルの基礎知識

2018.12.01 02:50

シードルはもちろんりんごから作られますので、りんごを収穫するところからスタートします。


ただその後の過程は地域や醸造所によりアレンジが加えられます。


収穫

糖度の高い熟したりんごを使用するため、自然落下するのを待って収穫することもあります。日本では食用品種からフレッシュなシードルを作ることもあり、手摘みすることが多いようです。


シードルもコーヒーのようにブレンドして味を作っていきますので、それぞれの種をどのタイミングで収穫するかはそれぞれです。


下準備

工場に運ばれたりんごは洗浄され、痛みや害虫が発生していないかをチェックします。


その後機械によって砕かれ、もろみの状態になります。


搾汁

もろみになったりんごをプレス機にかけて搾汁します。


油圧や手動で搾汁を行う場合や、遠心力を利用した機械で搾汁を行う場合もあります。


搾汁の方法によっても味に違いが生まれます。


発酵

いよいよ発酵させます。


りんごの自然発酵も行いますが、適切な味にコントロールするために酵母を加えます。


りんごの糖分が酵母と反応することでアルコールと炭酸が発生しシードルができあがります。


発酵期間を長く持たせるほどアルコール度数が高く辛口となります。


発酵を2回行うことがあり、この方法によっても味に違いが生まれます。


1回目の発酵は大きなタンクで行われますので、発生した炭酸が空気中へ放出されます。


その結果泡の少なめのシードルが生まれます。


これを瓶内に移して二次発酵をさせると、瓶内に泡が留まり、泡の多いシードルとなります。


またフランスではデフェカシオンという工法が用いられます。


りんご果汁に酵素と塩を加えてペクチンを固まらせ取り除きます。


こうすると発酵がゆっくりと進み、りんごの風味を残したシードルとなります。


最後に澱引きを行いこの過程は終了です。


出荷

瓶や缶などに詰めて出荷です。


シードルボトルのラベルなどは地域や生産者の思いが込められているのでよく見てみましょう。