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マヤ

『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい⑪三代目妄想劇場 特別編

2018.12.01 23:00

隆臣「おじちゃん!」



「うわ💦…びっくりした」



隆臣「なにしてるの?」



隆臣はレンズに話しかけている。



「こ…紅葉を撮ってるんだよ💦」



カメラマンが指で示した方向に、真っ黄色に色づいた大きなイチョウの木が立っている。



隆臣「しょーなの?」



どアップに写し出された隆臣の口が笑っている。息でレンズがくもった。



隆臣「おいちゃんお名前は?」



「な…名前?……佐藤です」



隆臣「しゃんだいめじゃないのね、たぁくんしってるよ」



「がんばってくらしゃーい」



言うだけ言って歩き始めた。



「…どうしよ?隆臣くんの口元どアップの画…これはこれで視聴者が喜ぶだろな」



マンションではモニターに写し出された隆臣のどアップを見て、臣と隆二が頭を抱えている。



少し歩くとまた隆臣が立ち止まった。



視線の方向にいる通行人に扮したスタッフが蜘蛛の子を散らしたようになった。



隆臣「ニャーニャ!おいで♪」



隆臣はその場にしゃがんで手を伸ばして、路地にいた野良猫を呼んだ。



「ナァーオ」



丸々太った野良猫はふてぶてしく鳴いて、側溝に入っていった。



隆臣「お家帰るの?またね🎵」



姿が見えなくなった野良猫にバイバイと手を振った。



「隆臣くん、どこ行くの?パパは一緒?」



同じマンションに住む主婦が後ろから隆臣に声を掛けた。



隆臣「たぁくん一人でおちゅかいなのよ」



「え?一人って…」



隆臣「あ!おちゅかいだった」



「おばちゃんまたね‼」



隆臣は思い出したように言って主婦に手を振り、また前に歩き始めた。



ADが慌てて主婦に駆け寄り撮影のことを伝えた。



電信柱の影から直己が顔を出した。



紺の作業服を着て、作業帽を被り、無精髭をたくわえている。



「こりゃ先が思いやられるぞ  笑」



つづく