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相模原の子どもと教育を考える会

相模原なるほど学校クイズ【83】

2024.05.06 02:00

6月最終週。中学校では定期テストも終えた学校も増えてきている頃でしょうか。

定期テストが終わると、先生方は成績付けが始まりますね。

成績の中でも評価が難しそうな「主体的に学習に取り組む態度」について、サッカー大好きさんがクイズを作ってくれました。


 Q.学校の成績にある「主体的に学習に取り組む態度」はどうやって評価しているのでしょう?

① 積極的に授業に参加してる

② 発言をしている

③ 粘り強さ

④ 調整力

答え

③と④

言葉だけ見ると発言をしたり、積極的に授業に参加していることが主体的と捉えることができると思いますが、そうではありません。中央教育審議会が出した答申には「粘り強さ」と「調整力」を含めたものが「主体的に学習に取り組む態度」なんだそうです。

よくよく考えてみてください。粘り強さって根性論で評価されていいのでしょうか?いい変えれば諦めない力だと思いますが、諦めてはダメなのでしょうか?諦めてはいけないのは子どもではなく、先生たち大人な気がします。

調整力とはなんでしょう?よく言われる「自己調整」の本来の意味は、「自らの学習を調整しようとする」という言葉です。しかも大事なことは、「自らの学習を調整しようとする」活動は「粘り強い取組を行う中で」実行するということです。だそうです。この力は大人でもあるか微妙な感じがしますが、小学一年生などの求められることなのでしょうか?またどうやって評価するのでしょう?

こんな?ことで受験に影響したり、自分の評価が決められてしまっているのが今の現実です。子どもたちはもっとたくさんの可能性をもっています。評価ばかりするのではなく、その可能性を伸ばすことこそ大切なのではないでしょうか?


文科省 国立教育政策研究所教育課程研究センターが発行している学習評価の在り方ハンドブックにはこのように記されています。

う〜ん…なんだかとっても主観的?

「主体的」と「対話的」がセットでなければならない?

結局、意欲を表出できないといけないのかな?

これが成績に残り、高校受験にも影響を与えると考えると、どうも納得できません。というのも、自分の子どもがこの項目の評定があまり良くなかったから。テストの点はいいのに、この項目の評定が低いために全体の評定が下がっていたのです。

そして、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が運営するTEAChannelのコラムを見つけて、我が子と共に「そりゃぁ、この項目で好成績を取るのは無理だわ」と大きく頷きました。

国語でも作文の評価で、結果として言語化された文章のうまさだけでなく、振り返りの記述、あるいは、書いては消しした痕跡などから、その題材を綴ることに対するこだわりを捉えたり…

作文を書くときに消した跡が多かったら成績が上がるってなんだよー!?って話です。

頭の中で組み立てられてしまう子は「主体的に取り組んでいない」ということになってしまうようです。

提出するものに残るまでの間に家庭で頑張っているかもしれないのに、そこは評価されないとしたらとても残念に思います。

なーんだか、とってもバカバカしく思えてしまうのは私だけでしょうか?