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自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人と雖(いえど)も吾往かん パート2

2024.05.06 09:16

孟子の言葉「自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人と雖(いえど)も吾往かん」


【意味】自ら反(かえり)みて(自分の思いや行いが)道義に合うなら、相手が何人いようが私は敢然とこの道を進もう。


パート1を昨年の10月に書きました。

続きを書くつもりが、あれから、半年以上も経ちました。

孟子わけございません……


今回は、「縮(なお)くんば」という謎の言葉を考えてみましょう。


辞書を調べても、「なおくむ」という言葉は出てきません。


先日、ある人が、中国のサイトをわざわざ調べてくれて、教えてくれました。

「縮」は「道義に合う」という意味だそうです。

自らかえりみて(自分の思いや行いが)道義に合うなら……という意味であると。


日本の「縮む」という意味と、中国の「道義に合う」を無理やり結びつけてみたいと思います。


パート1では、「自ら反(かえり)みて」を取り上げました。

自分の外側に向きがちな意識を反転して内側に向けること。


そして、「縮(なお)くんば」をその文字通り、「縮(ちじ)こまる」と捉えれば、

最終的に、点に至るまで「縮こまる」のであれば、

それは、自分自身に戻る。超越する。と解釈することができます。


この状態は、ヨーガ(統一)の状態と呼ばれています。

活動を超えた状態です。

思い、行動などの活動を一切超えた源です。

「水」という流動的な要素が、「氷」に変化するように、そこでは完全な秩序を保っています。


そして、完全な秩序を保っているがゆえに、当然、「道義に合っている」のです。

さまざまな法則性も同様に、そこで一点に凝縮、結晶化されています。


そこは、透明な水晶やダイヤモンドのようなもので、個々の特性や特徴、方向性が現れる、つまり色付く前の状態です。


それを直接体験することは、とても大きな意味があり、

そして、そこから考え、行動できることは、

間違えようのない考え、行動、人生を送れるということになります。


超越瞑想を実践することは、完全な秩序を取り戻し、そして、そこから行動する訓練を毎日しているようなものです。

当然、すべての行動、考えが道義に合うようになっていきます。


目の前に千万人といえども……怖いものは無くなっていきます。

むしろ、敵の存在も許さなくなっていきます。

これが、ガンジーが実践した非暴力(アヒンサー)の本質的な意味だと思っています。


超越瞑想ほど、人生を豊かにするテクニックはないと思っています。