中国ホテルの汚すぎる清掃 中国人でも自衛策は常識《公式》
大塚和成です!!
ポストセブン
中国ホテルの汚すぎる清掃 中国人でも自衛策は常識
中国ではいくら高級ホテルでもルームキーパーに清掃は任せられない
中国の高級ホテルで、ずさんな客室清掃を行う清掃員の様子を撮影した動画がネットに投稿され衝撃が広がった。それが名の知れた高級ホテルということで、日本のワイドショーでも大きく取り上げられ関心を集めた。果たして中国のホテルの衛生面はどこまで信用できるのか──。ホテル評論家の瀧澤信秋氏が報告する。
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中国のホテルでずさんな清掃が明るみに出たのは、五つ星を含む14の高級ホテルだ。中国の高級ホテルは北京・上海に集中しており、同エリアのホテルが多数を占める。動画の投稿者は、酷い実態を明白にすることで改善してほしいとの願いから投稿したという。
投稿されたホテル名を挙げると、世界的にも知られるホテルブランドがずらりと並ぶ。
【上海エリア】
「ザ・リッツ・カールトン上海 浦東」
「マンダリン オリエンタル 浦東 上海」
「ウォルドーフ・アストリア上海オン・ザ・ハンド」
「フォーシーズンズホテル 上海」
「ザ・プリ ホテル アンド スパ 上海」
「ル ロイヤルメリディアン上海」
「ブルガリホテル上海」
【北京エリア】
「ザ ペニンシュラ 北京」
「パーク ハイアット 北京」
「コンラッド北京」
「アマンサマーパレス北京」
【その他】
「シェラトン南昌ホテル」(江西省)
「シェラトン貴陽ホテル」(貴州省)
「シャングリ ラ ホテル 福州」(福建省)
動画に映し出された清掃員の行動は衝撃の数々だった。コップと便器の掃除で同じ雑巾を使用(ル ロイヤルメリディアン上海)、シャンプーを洗面台に投入し食器洗剤代わりにコップを洗う(ザ・リッツ・カールトン上海 浦東)、客の使用済みタオルでコップを拭き自身のTシャツで仕上げる(パーク ハイアット 北京)、ゴミ箱を物色しコップの蓋を使用済みタオルと作業着で拭いて再利用(ブルガリホテル上海)……などにわかには信じがたい内容だ。
14のホテルすべてが謝罪文を発表、事実関係を概ね認め、北京・上海の衛生当局は調査へ乗り出した。呆れを通り越して憤りを覚える清掃実態であるが、筆者としては「またか」という印象だ。昨年末にも中国の五つ星ホテルでの清掃実態が動画投稿されニュースになった。便器を掃除するブラシでコップを洗うなどの内容で、ワイドショーでも取り上げられ解説したことは記憶に新しい。