Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

フクロウの館 Casina dele Civette

2018.12.03 03:14

ローマから北に行ったノメンターナ街道沿いのローマ市営公園ヴィッラ・トルローニアの中にある邸宅。

イタリアでは珍しい折衷主義建築、アールヌーボー様式。イタリア語ではリバティー様式


歴史

1840年、 ジュゼッペ・ヤッペッリ設計(Giuseppe Jappelli)で、アブルッツォのフチーノを統治していた王子アレッサンドロ・ラッファエーレ・トルローニア( Alessandro Torlonia)により建築依頼。

トルローニア家の土地の端に、人工的に造られた丘の後ろに隠された感じで、1800年代のスイス風な山小屋カパンナ・ズヴィッツェラ Capanna Svizzera)と呼ばれていた建物を造った。

初期は、L字平面型に多角形の建物付き、凝灰岩の凸凹のラインが入った外観、内部は岩に似せられたテンペラと、木でできた素朴なテイストだった。

孫のジョバンニ・トルローニア・ジュニア王子(Giovanni Torlonia jr.)が相続し、自身の隠れ家的な家を持つため修復。

王子がミステリアスなフクロウ好きであったため、あらゆる所にフクロウのデザインが見られ、現在ではフクロウの館と呼ばれる。

同敷地内の貴族の館と言われる大きな建物をムッソリーニ家に貸すため、トルローニア王子はこの家に転居。 

1938年、王子が亡き後、ヴィッラ・トルローニアは、ローマ市の所有に。


外観

2つの建物、母屋(Villino principale と、別館(Dipendenza)に別れており、木製アーチや地下で繋がっている。(地下は未確認)その当時の建築家は1914年、ヴェヌート・ヴェヌーティ(Venuto Venuti)設計。


木製アーチ

大アーチは1917年、ヴィンチェンツォ・ファソーロ(Vincenzo Fasolo)設計。

鍛鉄のランプや動物や花のデザインが、アールヌーボー調である。

別館では様々な展示会が開催される。


内観1F

↓ 詳しくはブログへ


内観2F

↓ 詳しくはブログへ 


アクセス方法

チケットはカジーノ・ノービレにて購入。

↓ ヴィッラ・トルローニア敷地内の他の見どころはこちら


ブログ

2013.09.10



参考

ローマ市HP

Wikipedia