カラーやパーマをしない美容室「bokett ぼけっと」
はじめましてORGANIC HAIR bokett (ぼけっと)の日野原 恵です。
ここ、地元岡山にUターン移住し2023年4月 瀬戸内市牛窓にてヘナ専門美容室を開店いたしました。
私のことを知っていただきたいので、少しお話しさせてください。(少しでは収まらず長文です)
私は、幼少期から、お人形の髪を切ったり触ったりすることが好きで、三つ編みはどうやってやるか一人で考え黙々とやっていました。一人で遊ぶことが好きで、おままごとやごっこ遊びも一人で何役もしてたりして。今思えば、ちょっと変わった子供だったのでしょうか・・・。
美容師になったきっかけも
「めぐちゃんは、髪の毛触るの好きなんじゃけぇ、大きくなったら美容師になればいいが~(岡山弁)」
という母のひょんな一言でした。(大人になって、この出来事を母に伝えると、この言葉を言ったことを母は覚えていませんでした)親とはそんなものです。
その時、幼心に
「そうか私は美容師になればいいんだ!」と思ったんですね。純粋って恐ろしい。
そして、その気持ちが心の奥にずっとあり美容師になるものだと進路を決める軸になっていました。
高校は商業科に入学。将来、美容室を経営するときに役に立ちそうだからという理由。実際に簿記が本当に役にたっています。
本当をいうと、中学からやっていたバスケットボールでの実力がみとめられスポーツ推薦みたいなかんじでお声がかかり・・・入試をせずに商業高校入学させていただきました。(その節は本当にありがとうございます)
順調に高校卒業、無事に美容専門学校入学&卒業。
美容師免許も取得し、念願の美容師になりました。
美容師なった事が嬉しくて、毎日働くことが楽しくて仕方ありませんでした。
就職後は、美容師免許があるといっても、まだカット技術はありませんでしたのでアシスタントとして毎日何人ものお客様のシャンプーをこなし、雑用をする日々でした。。元々、アトピー性皮膚炎の症状があり肌は弱かったので、薬剤やシャンプー剤に触れることが多い日々でみるみるうちに手荒れがひどくなっていきました。これは誤算でした。
常に手は荒れている状態で、ひどい時は肘や首の辺りまでかぶれていることもあり、ひどい状況でした。
ステロイドの塗り薬を毎日せっせと塗っていましたが、残念ながら良くなることはなく…傷み、かゆみで寝れない日もありあの頃は大変苦労しました。
慢性的な手荒れのせいで、お客様のカラーやシャンプーをするときには必ずゴム手袋をし、できるだけ薬剤が直接自分の肌に触れないように注意していました。
ある日、自分が直接触りたくないカラー剤やパーマ剤をお客様の頭皮にペタペタと塗っていることに違和感を感じるようになり、申し訳なく思ってきたんですよね。
その時、私は「こんな気持ちのままでいいのだろうか?」とおもってしまったのです。
それを機に、多角的に勉強をするようになりました。
内面的にケアする美容や、自分が口にする食べ物が身体に大きく影響している事。
さらには環境問題にも、気がつけば目を向けるようになっていました。
美容室ではケミカル成分を多く用い、その過程で洗ったり流したりすることで地球にも負担をかけることになります。
人の美しさを追求するほど、環境にも負担をかけていたなんて考えもしませんでした。
見栄えをよくする行為(カラー、パーマなど)は本当に必要なのか?
「本当の美しさとはなんだろう?」と考えさせられました。
本当の美しさとは環境へも配慮し、
自然と調和し心も穏やかであり
内面からも優しさや自信が滲み出る
そして、飾った美しさより、もって生まれた素材こそが本質的な美しさなのではないかと今は感じています。
日本人の誇りである、黒髪の美しさ。
そこに、気づき今の私は地毛の黒髪のままです。
そして、美容師のわたしに出来ることは
髪にも環境にも負担なく髪をケアできる方法を提供する場を作ること。
そして、薬品を使わずとも髪を美しく健やかに整える事を多くの方に伝える事。
忙しい現代社会において、癒しの場所の提供をすることが欠かせないと感じています。
それを叶える事ができるのが、植物でありヘナやハーブでのお手入れだったのです。
今ある美しさを最大限に活かし、自分のライフスタイルや年齢にあった髪のお手入れを無理なく楽しむことにとても魅力を感じます。
ここ、牛窓という土地に美容室を開業するにあたり一番に考えたことは
環境に優しく、排水に配慮することでした。
ボケットの店舗があるのは、牛窓のなかでも下水道整備がされていない場所です。
すなわち、店舗から流れ出る汚水がそのまま処理されることなく流れでる状況であるということ。(排水についてはまた新たな記事をアップします)
そんなことは、絶対にしたくないのでカラーやパーマなどの化学薬品を使用する施術は行わないのはこういった理由からです。ご理解ください。
長々と熱き思いを綴ってしまいました。
最後に、美容師として今の気持ちに寄り添い
共有し一緒にヘアスタイルを創っていきたいと思っています。
そして、出会いを大切にし、親しみやすくそっと寄り添える美容師であり続けるよう活動してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。